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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Swedish welfare state and improving living environment as informal national education

Research Project

Project/Area Number 26870202
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

太田 美幸  一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (20452542)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords近代教育 / 国民形成 / 日常物質文化 / 文化的景観 / スウェーデン
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、スウェーデンにおいて福祉国家を支える国民意識が育まれてきた過程の一端を明らかにすることを目的とするものである。特に、福祉国家形成期以前に展開した、生活環境をつくりかえることによって国民意識の形成を目指した諸運動を、インフォーマル(非定型的)な国民教育とみなし、その詳細を検討することによって、上記の問いに迫ることを目指した。
最終年度である平成28年度は、主として農民や労働者層の生活環境に多大な影響を与えたと言われる近代デザイン運動に注目し、夏期の現地調査では、そこで展開されていた消費者教育の内実について、関連諸団体のアーカイブスや王立図書館に所蔵されている当時の雑誌資料を閲覧し精査した。その結果、20世紀前半に規模を拡大していた労働者教育および民衆教育の諸団体とデザイン関連団体のネットワークの存在や、そうした団体間に存在した複雑な協力関係のありようを確認することができた。
さらに、平成28年度は、生活環境、とりわけ住環境が人間形成に与える影響について教育学的に考察するための分析枠組みを検討するという課題にも取り組んだ。この作業で得られた枠組みと、および研究期間全体を通じておこなってきたスウェーデンでの調査結果にもとづき、年度後半は本研究で得られた知見を単著にまとめる作業に取り組んだ。勤務校における制度改革関連の業務がきわめて多忙であったため、執筆時間を十分に確保することができなかったが、引き続き執筆を継続し、早期の刊行を目指したい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 公的に保障されるべき教育とは何か―ノンフォーマル教育の国際比較から2016

    • Author(s)
      丸山英樹・太田美幸・二井紀美子・見原礼子・大橋知穂
    • Journal Title

      <教育と社会>研究

      Volume: 26 Pages: 63-76

URL: 

Published: 2018-01-16  

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