2014 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ活動中の体幹加速度評価を用いた前十字靱帯損傷危険動作の解明
Project/Area Number |
26870669
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
永野 康治 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (00548282)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 体幹 / 膝 / 外傷予防 / 加速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
体幹加速度が着地や切り返しなどのスポーツ動作時における,負荷の指標として用いることができるかを検討するため,着地および切り返し動作における体幹加速度と,床反力との関係を明らかにすることを目的とした. 健常女子バスケットボール選手7名を対象とし,着地(30cm台からの片脚着地)および切り返し動作(5mの助走の後,180度ターンを行いスタート位置に戻る)を全力で行った.動作時に加速度センサを第1,2胸椎棘突起間上および脛骨上部前面に貼付し,体幹加速度,膝加速度の計測を行った(200Hz).加速度センサのX軸を体幹・膝の左右方向,Y軸を上下方向,Z軸を前後方向に設定した.同時に各動作における床反力の計測を行った.得られたデータから体幹,膝の各方向最大加速度と鉛直方向最大床反力との相関関係を検討した.その結果,着地動作では,鉛直方向床反力と後方,上方体幹加速度との間に有意な相関関係が認められた(r=.80, r=.87).切り返し動作では鉛直方向床反力と上方体幹加速度との間に有意な相関関係が認められた(r=.95).一方,いずれの動作においても鉛直方向床反力と膝加速度との間には有意な相関関係は認められなかった. 本結果より,床反力の大きさは着地動作,切り返し動作においても体幹加速度の大きさに反映されることが明らかとなった.一方,膝加速度は床反力とは関係のないことが明らかとなった.体幹加速度を用いることにより,実際にスポーツ現場においても床反力の大きく負荷の大きな動作を測定することが可能であると示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は体幹加速度をスポーツ現場で使用するための基礎的研究を行った.スポーツ現場での計測については機器の選定,および予備実験にとどまった.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の基礎的研究,およびスポーツ現場での予備実験により,次年度は加速度計を用いたスポーツ活動中における危険動作抽出について,サッカーおよびバドミントンで実施予定である.
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