2016 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ活動中の体幹加速度評価を用いた前十字靱帯損傷危険動作の解明
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26870669
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
永野 康治 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (00548282)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 競技特性 / 加速度 / 膝外傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はバドミントン選手10名,バスケットボール選手8名,バレーボール選手10名を対象に競技中の体幹加速度を計測し,高加速度を示す動作を明らかにすることを目的とした. 対象者は加速度センサを体幹上背部に設置した状態で各々の競技の試合を行い(バドミントンは21点×2ゲーム,バスケットボールは10分×4ピリオド,バレーボールは21点×3セット),その間の体幹加速度を計測した.計測された3軸加速度データから合成加速度を求め,合成加速度が4G以上の動作を抽出した.この動作について,同期して撮影したビデオデータから動作の特定を行い,各々の動作の平均加速度,頻度(回/分)を求めた. バドミントンにおいては,計1342回,7.72回/分の高体幹加速度動作が抽出された.その内訳の主なものは,踏み込み(利き手側)が1.52回/分,片脚着地(利き手側)が0.93回/分,片脚着地(非利き手側)が0.94回/分,切り返し(利き手側)が0.68回/分,切り返し(非利き手側)が0.71回/分であった.バスケットボールにおいては,現時点で4名分の解析が終了し,ストップが2.45回/分,切り返しが1.59回/分,接触が1.18回/分,着地が1.05回/分であった.バレーボールについては現在解析中である. これらの結果により前十字靱帯損傷につながる危険動作が各競技においてどの程度の頻度で発生するかが明らかとなり,リハビリテーションや予防トレーニングのための参考することが可能である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度までの2年間で計測・分析手法を確立することができたため,今年度は各競技における分析を進めたが,バスケットボールにおいては全例の解析を終了することができなかった.また,昨年度サッカー選手の計測も予備的に行ったがデータに不備があり分析にいたらなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
測定済みであるバスケットボール,バレーボールのデータ分析を早急に行い,学会発表,論文投稿を行う.
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Causes of Carryover |
計測済みデータについて解析が未完であるものがあり,これらのデータを学会発表,論文投稿できなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ解析を進め,該当内容について学会発表する際の費用とする.
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Research Products
(8 results)