2015 Fiscal Year Research-status Report
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26870756
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
伊藤 健顕 甲南大学, マネジメント創造学部, 講師 (00709496)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 定性情報 / MD&A |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における今年度の目標は2014年度に構築したデータベースを元に論文執筆を行い,その成果を発表することであった。本研究では有価証券報告書に記載される定性情報のなかでも「経営成績,財政状態およびキャッシュフローの分析 (MD&A)」の部分について,現時点で2004年3月期から2014年12月期までの東証一部上場企業(全18,503サンプル)のデータベース化を行った。そしてこのデータを用い,MD&A情報のボイラープレート化を定量的に判断することを目的としたMeasuring Boilerplate Disclosure Level in MD&A in Japanese Firmsを執筆中である。まだ執筆中であるが,2015年8月に米国シカゴで開催されたAmerican Accounting Association Annual Meeting in Chicagoにおいてポスター発表,2015年9月に神戸大学にて開催された日本会計研究学会第74回大会の自由論題報告,また2015年11月に豪州ゴールドコーストにて開催された27th Asian-Pacific Conference on International Accounting IssuesのResearch Forumにて口頭発表を行った。いずれも参加者からの質問を受け,新たなアイデアを得ることができた。また,本研究に関連した論文である「 SEC基準採用企業のMD&A情報と株式市場の反応」を日本ディスクロージャー研究学会の学会誌である『年報 経営ディスクロージャー研究』へ投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に構築したデータベースを用いた論文を現在執筆中であり,学会報告なども行いながら加筆・修正を行っているため進捗はおおよそ予定通りである。なお,予定ではさらなるデータの収集を行う予定であったが,現在手元にあるデータ以上のデータを分析することは難しいと判断したため,追加のデータ収集は行わないこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は現在執筆中の論文を完成させることおよびもう1本の論文執筆を予定している。2016年度においては現在執筆中の論文を8月にNew Yorkで行われるAmerican Accounting Association Annual Meetingへ投稿している。また,もう1本の論文を米国ハワイにて開催される28th Asian-Pacific Conference on International Accounting Issuesへ投稿する予定である。いずれの論文も学会発表後に海外のジャーナルへ投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
物品費におけるPC購入が予定より価格を抑えることができたため,また,人件費・謝金について追加作業を行わなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は最終年度にあたるため,物品費および人件費・謝金としては使わずに成果報告のための旅費として使用する。2016年度は5月に英国で開催されるセミナー,8月に米国で開催される国際学会等への参加を予定している。
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