2015 Fiscal Year Annual Research Report
銀河サーベイにおける赤方偏移変形効果の精密モデルと重力理論の検証
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26887012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥村 哲平 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (70402427)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 赤方偏移変形効果 / ダークエネルギー / 宇宙の大規模構造 / 銀河サーベイ |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目に引き続き、宇宙の加速膨張の性質を理解するために、宇宙大規模構造を用いた理論的及び観測的研究を行った。理論的研究においては、観測された銀河のクラスタリング分布から加速膨張の情報を正しく引き出すための理論モデルの構築を2通り行った。1つめは、宇宙論的摂動論による解析的手法とハローモデルと呼ばれる半経験的手法を組み合わせ、銀河の重力クラスタリングのモデル化を行った。この方法により、従来の方法に比べて2倍小スケールまで正しくダークエネルギーの情報が引き出せることを示した。この論文はアメリカ物理学会誌Physical Review D に出版された。2つめは、観測された複雑な銀河分布から効率的に衛生銀河を取り除き、物理的にシンプルなダークマターの分布を再現させるという研究である。こちらは、ハローのexclusion effect を窓関数で表すことに成功し、大スケールから小スケールまでダークマターハローのパワースペクトルを再現することに成功した。こちらはほとんど論文執筆が完了しており、Monthly Notices for Royal Astronomical Society に投稿予定である。観測的研究については、日本のすばる望遠鏡を用いた日本主導の観測プロジェクトであるSubaru FastSound survey の解析を行った。FastSound プロジェクトの宇宙論的解析をリードし、100億光年を超える遠方宇宙において、宇宙の加速膨張の起源の候補である、アインシュタインの相対性理論の検証を行い、このような遠方宇宙においても重力は相対性理論の予言と一致していることを明らかにした。この研究は、日本天文学会誌Publication for Astronomical Society of Japan に出版された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The Subaru FMOS Galaxy Redshift Survey (FastSound). II. The Emission Line Catalog and Properties of Emission Line Galaxies2016
Author(s)
Hiroyuki Okada, Tomonori Totani, Motonari Tonegawa, Masayuki Akiyama, Gavin Dalton, Karl Glazebrook, Fumihide Iwamuro, Kouji Ohta, Naruhisa Takato, Naoyuki Tamura, Kiyoto Yabe, Andrew J. Bunker, Tomotsugu Goto, Chiaki Hikage, Takashi Ishikawa, Teppei Okumura, Ikkoh Shimizu
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Journal Title
Publication for Astronomical Society of Japan
Volume: 印刷中
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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