2015 Fiscal Year Annual Research Report
Angptl2阻害点眼薬によるぶどう膜炎軽症化の検討
Project/Area Number |
26893004
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩田 大樹 北海道大学, 大学病院, 助教 (70374402)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
|
Keywords | ぶどう膜炎 / Angptl 2 |
Outline of Annual Research Achievements |
アンジオポエチン様因子(Angptl) 2は内臓脂肪組織で発現が増加しており、炎症の発症・維持で重要な役割を果たすことが明らかになっている。我々はAngptl2が広く網膜に発現がすること、炎症性眼疾患モデルにおいても炎症進展への関与することを報告した。しかしAngptl 2阻害薬のぶどう膜炎に対する治療効果については現時点で不明である。本研究計画ではAngptl2阻害薬を用いた治療を行い、抗炎症効果を示すかを確認し、そのメカニズムについて検討することを目的としている。 炎症性眼疾患モデルとしてエンドトキシン誘導ぶどう膜炎(endotoxin-induceduveitis; EIU)マウスを用いた。6- 8週齢のC57BL/6 マウスにAngptl 2阻害薬を点眼し、投与群と非投与群を作成した。点眼はEIU誘導24時間前から3時間毎に行い、リポポリサッカライド(LPS)を腹腔内注射し、EIU を誘導した。6時間後に網膜を摘出しRT-PCRにて、各種炎症性サイトカイン、ケモカインの発現変化をmRNAレベルで解析したが、有意な変化はみられなかった。また点眼回数の増量による効果増強は現在のところ確認されなかった。 点眼については後眼部に十分薬効が行き届かないことが考えられ、より高い治療効果を得るためにAngptl 2阻害薬を硝子体内投与した。Angptl 2阻害薬の投与はEIU誘導の24時間前に行い、EIU誘導の6時間後に網膜を摘出し各種炎症性サイトカイン、ケモカインの発現変化をmRNAレベルで解析した。治療群では非治療群に比べtnfa、ccl2、icam1では発現の低下傾向がみられ、またil-6では有意な発現の低下がみられたが、Angptl 2阻害薬の硝子体内投与により網膜血管における白血球接着数の減少は現時点まで確認されなかった。mRNAの解析結果から投与量や投与時期を調整することで有意な治療効果が得られることが想定される。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(18 results)