2014 Fiscal Year Annual Research Report
分子シャペロン機能を備えたナノゲルによる各組織再生能力の可能性の探究
Project/Area Number |
26893073
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宮原 宇将 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (30735246)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ドラッグデリバリーシステム(DDS) / ナノキャリアー / 分子シャペロン機能 / 骨組織再生 / 軟組織再生 / 神経組織再生 / Guided Bone Regeneration / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の背景としてナノサイズの高分子ゲル(ナノゲル)が分子シャペロン機能を有することから, ドラッグデリバリーシステム(DDS)のナノキャリアーとしての有用性が期待されており, 様々な分野において, 医療材料への応用を目的とした研究が進められている. 本研究の目的として, このナノゲルを利用し, [1] 骨組織再生, [2] 軟組織再生, [3] 神経組織再生のための動物実験系の構築, 及びその再生促進効果を遺伝子学的解析法, 放射線学的解析法, 組織学的解析法を用いて評価することである. 動物実験で良好な結果が得られた後, 臨床応用を目指して行く予定である. 現在の進行状況を下記に列記する. [1] 骨組織再生としてラット頭蓋骨欠損モデルおよびラット下肢脛骨を作成しナノゲルメンブレンを用いて骨組織の再生を多面的に評価検討中である. [2] 軟組織再生としてラット背部の軟組織欠損を作成しナノゲルメンブレンを用いて多面的に評価検討中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学会発表、論文作成など、順調に遂行しているので順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験てにおいて良好な結果が得られた後, 臨床応用を目指して行く予定である. それに際し, (a)臨床モデルの構築, (b)チェアサイドにおけるナノゲル架橋システムの簡易化の開発 そして, (c) 臨床応用にあたり, その効果の評価方法の確立が課題となると思われる. 今後の研究の推進方策として動物実験で良好なデータが得られたため、学会発表と論文執筆を行うと同時に臨床応用を検討していく.
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