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2015 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病原細菌による腸管dysbiosisと動脈硬化との関連解明

Research Project

Project/Area Number 26893086
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

宮沢 春菜  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (50733721)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
Keywords歯周病原細菌 / 腸管dysbiosis
Outline of Annual Research Achievements

多くの疫学研究において歯周炎とメタボリックシンドロームとの関連が示唆されているが、そのメカニズムについては不明な点が多い。近年メタボリックシンドロームの発症、進行が腸内細菌叢の変動と関連していることが相次いで報告されている。動脈硬化疾患に関する研究領域においても腸管や腸内細菌の機能における病態への関与について様々なエビデンスが明らかになってきているが、歯周炎と動脈硬化性疾患との関連メカニズムにおいても、腸内細菌叢の変動が関与している可能性が考えられる。そこで本研究では歯周病原細菌感染により腸内細菌叢が変動し、動脈硬化疾患の進展に作用するかについて検討することとした。我々はP. gingivalisの複数回口腔投与により腸内細菌叢が変動し、全身性に炎症が誘導されることを報告したが、その詳細なメカニズムを解明するためにまずP. gingivalis単回投与による全身への影響を検証した。
6週齢雄のC57BL/6マウスにP. gingivalis W83株あるいは基材のみを口腔より1回投与し、2日後に糞便、血液、肝臓、小腸のサンプルを回収した。感染群において複数回口腔投与と同様に腸内細菌叢が変化し、肝臓組織中のUniversal 16S rRNA遺伝子検出量が増加するとともに、血清中エンドトキシンレベルが上昇した。また感染群の腸管においてOccludinの遺伝子発現が減少したことから、腸管透過性が亢進している可能性が考えられた。以上よりP. gingivalis のわずか単回投与でも腸内細菌叢の変動に伴い腸管透過性が亢進し、その結果体内への細菌の播種及び内毒素血症が誘導されることが示唆され、歯周病原細菌の嚥下が全身疾患の誘導に大きく影響を及ぼすことが明らかとなった。動脈硬化性病変の進展に作用するかについては、この結果をもとに今後動脈硬化病変発症モデルを用い更なる検討を行う。

Research Progress Status

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

27年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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