2015 Fiscal Year Annual Research Report
日間変動に着目した睡眠時ブラキシズム発症とセロトニン神経活動
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26893157
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三木 春奈 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60739902)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
睡眠時ブラキシズム(SB)の随伴症状の部位特異性ならびに発現頻度について検討した。 本研究に同意が得られた個性正常咬合を有する健常者17名を被験者とし,一終夜ポリソムノグラフ検査(Neurofax EEG-9200,日本光電)を行った。脳波,眼電図,心電図,筋電図(頤筋,両側咬筋,両側前脛骨筋),呼吸,体位,血中酸素飽和度の計測,音声動画撮影を行った。これらは十分に訓練された1名が全例実施した。睡眠判定は,睡眠段階判定国際基準(Rechishaffen & Kales),睡眠時覚醒(SA)はAmerican Sleep Disorders Associationの基準に基づいて算出した。SB評価は,Lavigneらの判定方法を参考に両側咬筋の筋活動量を最大噛みしめに対する比率に変換し,その10%を閾値とした。また,音声動画記録と前脛骨筋筋電図および体位センサーから下肢体動,嚥下,上肢体動,掻痒,体動,その他に分類した。以上より全SAを,SB発症を伴うSA(SAwSB)と,SB発症を伴わないSA(SAw/oSB)に分け,随伴症状の比較を行った(t-test)。本研究は本学疫学研究倫理委員会の承認後に施行した(第602号)。 睡眠効率が80%以下であった被検者3名を除外し,解析対象者を14名とした。平均SA回数は102.5±37.2であり,SAwSB,SAw/oSBはそれぞれ10.6±7.63, 91.9±36.2(回/夜)だった。随伴運動は,SAw/oSBに比べSAwSBに有意に多く発生し(69.2±19.5,95.1±6.6 (%), p<0.01, t-test),下肢体動,嚥下,上肢体動,掻痒の順に多く認められた。特に下肢体動は,SAwSBに有意に多く認められた(p<0.01, t-test)。 以上よりSBの発症には,覚醒反応に加え下肢体動や嚥下も何らかの関連を有している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)