2015 Fiscal Year Annual Research Report
在宅終末期がん患者の看取り体験を意味づける遺族への支援プログラムに関する研究
Project/Area Number |
26893235
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
加利川 真理 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (50612404)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 終末期がん / 在宅 / 看取り / 意味づけ / 遺族 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、在宅で終末期がん患者を看取った体験を意味づけたことが、遺族の死別後の悲嘆の過程や生き方、死生観にどのように影響しているかを明らかにした上で、在宅で終末期がん患者を看取る遺族の看取り体験を肯定的に意味づける『遺族への支援プログラム』を作成することである。 平成27年度は、遺族への支援プログラムの内容を検討するために、昨年度、がん患者の主介護者であった配偶者に実施した面接調査から得られたデータを内容分析した。その結果と先行研究の文献レビューから、遺族への支援プログラム案を作成した。そして、在宅看護の実践家からの意見を受け、プログラム案の妥当性と実施可能性について検討し、最終的に在宅で終末期がん患者を看取る遺族の看取り体験を肯定的に意味づける『遺族への支援プログラム』を作成した。 以上の結果から、家族が在宅看取りに向かっている時期には、患者の病状の変化に伴って生じる介護状況の見極めと、主介護者が周囲の人との交流や助けを持てる基盤づくりを図ることを目標とし、(1)患者の状態の変化について家族に伝え、家族が看取る心の準備ができるよう促す(2)患者の望む終末期の過ごし方を支えられるよう家族を後押しする(3)周囲の人とともに在宅看取りが完遂できるような体制を整えるなどの内容で構成した。また、死別後の遺族訪問をとおして遺族が、家族の力で自らの生き方を考えられる機会をつくることを目標とし、(1)周囲の人との繋がりを確認する(2)遺族が看取りについての思いを表出できるよう関わる(3)看取りについて肯定的に受け止められるようフィードバックするなどの内容で構成した。 今後、看護介入の効果を評価していき、遺族への支援プログラムを臨床の場で活用できる形にしていくことが課題である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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