2014 Fiscal Year Annual Research Report
独居要介護高齢者の安全に関する訪問時間内外を含めた訪問看護実践についての研究
Project/Area Number |
26893237
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
小枝 美由紀 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (80632463)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
|
Keywords | 訪問看護 / 独居 / 要介護高齢者 / 安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、訪問看護師が訪問時間内外を通し、独居要介護高齢者の安全な生活のために行っている訪問看護実践の実態を調査すること、加えて、訪問看護事業所及び訪問看護師の背景による実践の違いについて明らかにすることを目的としている。平成26年度は、まず、研究の第一段階である独居要介護高齢者の安全に関する訪問看護実践の実施状況についての質問紙作成と、プレテストの実施を行った。 質問紙は、研究者のこれまでの研究で明らかにした内容と文献をもとに、独居要介護高齢者の安全に関する訪問看護実践に対する訪問看護ステーション及び訪問看護師の背景による影響についての概念枠組みを作成し、以下の質問項目を設定した。①訪問看護事業所の概要について11項目、②訪問看護師の属性について6項目、③訪問看護師が想定しているリスクについて6項目、④独居要介護高齢者の安全に関する訪問看護実践について126項目、⑤独居要介護高齢者の安全に関する訪問看護師としての考えについて3項目。また、質問紙修正の参考にするため、質問紙の内容に関する自由意見欄を設けた。 プレテストは、郵送法にて東播磨地域にある訪問看護ステーション連絡協議会に所属する訪問看護ステーション12か所の管理者12名を対象に実施し、7名(58.3%)の回答を得た。数字を記入していただく質問項目で、記入漏れが一人あたり1~7か所あったこと、回答時間が20分と想定していたところ、実際には30分程度かかったという意見が3名から寄せられたことなどから、質問紙の表示方法と、回答時間の目安の修正が必要と考えられた。質問内容については、「わかりにくい質問はなかった」という意見があった一方、「同じ質問項目が続き答えにくかった」という意見もあり、平成27年度実施予定の近畿地方実態調査に向けた質問紙の検討の必要性が考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画である、質問紙の作成とプレテストの実施まで順調に研究が進められた。プレテストの結果を受けて、平成27年度の本調査に向けた質問紙の修正にとりかかることができており、おおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、プレテストの結果を受けて質問紙の修正を行い、修正版の質問紙を用いて近畿地方実態調査を実施する。近畿地方実態調査では、対象となる600か所の訪問看護事業所を、ポータルサイトWelfare And Medical Service NETwork Systemより得たリストをもとに層化無作為抽出法を用いて抽出し、郵送法で調査することを計画している。近畿地方実態調査にて、本研究の目的である、独居要介護高齢者の安全な生活のために行っている訪問看護実践の実態と、訪問看護事業所及び訪問看護師の背景による実践の違いについて明らかにしていく。
|