2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨巨細胞腫のバイオマーカー・治療標的の開発と機能解析
Project/Area Number |
26893267
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大久保 武人 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (90732884)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / 骨巨細胞腫 / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
バイオマーカーの臨床応用を目的とした国内海外大規模免疫染色検証: 現在までに申請者を含む研究グループが予後予測マーカーとして同定に成功したGPXファミリー(特にGPX1とGPX3)の発現及びp53変異に対して検証を行った。その結果GPX1発現とp53変異はGCTBの予後に有意差を持って関係することに成功した。 網羅的タンパク解析によるGCTBの予後およびDenosumab治療奏功性に関する因子の解析: 様々な観点からのGCTBの生物学的な特徴をプロファイリングするために、凍結手術検体を用いて網羅的なタンパク質発現解析を行った。特に (a)予後良好群と不良群の凍結手術検体セット、(b) Denosumab使用前・後の凍結手術検体セットを用いてタンパク質のプロファイリングすることに成功した。それらタンパク質プロファイリングを解析した結果、Denosumabの奏効に関与する主要タンパク質を同定することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
バイオマーカーの臨床応用を目的とした国内海外大規模免疫染色検証: GPXファミリー(特にGPX1とGPX3)のタンパク質発現とp53遺伝子変異を臨床データと検証し、その結果GPX1発現とp53変異はGCTBの予後に有意差を持って関係することに成功した。 網羅的タンパク解析によるGCTBの予後およびDenosumab治療奏功性に関する因子の解析: GCTBの手術検体を用いたタンパク質発現プロファイリングを作成することに成功した。特に、(a)予後良好群と不良群、(b) Denosumab使用前・後のタンパク質のプロファイリングすることに成功した。それらタンパク質プロファイリングを解析した結果、Denosumabの奏効に関与する主要タンパク質を同定することに成功した。 上記よりおおむね順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
予後・薬剤奏効生関連タンパク質の発現機構解明: GPX1, GPX3, RANKL, RANK及び手術検体を用いたタンパク質発現解析で同定された新規GCTB関連タンパク質について行う。現在までの研究でp53変異により蓄積されたp53蛋白によりGPX-1の発現が亢進していることも踏まえて研究を進める。また、昨年度構築に成功した手術検体のGCTBタンパク質発現プロファイリングを更に解析を進め、新しい予後・薬剤奏効性関連タンパク質の同定を進める。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] The Recognition of Locomotive Syndrome in 2014: A Cross-Sectional Study in the Orthopeadic Outpatients in Tokyo2015
Author(s)
Midori Ishii, Yongji Kim, Yoshiyuki Suehara, Takayuki Kawasaki, Joe Matsuoka, Keisuke Akaike, Kenta Mukaihara, Daisuke Kubota, Taketo Okubo, Tsuyoshi Saito, Tatsuya Takagi and Kazuo Kaneko
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Journal Title
British Journal of Medicine & Medical Research
Volume: 6
Pages: 606-616
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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