2015 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時ブラキシズムの発症メカニズム解明を目指したモデルマウスの作製とその応用
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26893270
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
片山 慶祐 昭和大学, 歯学部, 助教 (10736664)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 生理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が睡眠時ブラキシズムを誘発すると示唆されている。そこでマウスにSSRIの一つであるシタロプラム(Cit)を投与し、頸筋および咬筋の筋活動を24時間記録して、コントロールと比較してどのような違いがあるか解析した.マウスに生体電気信号(脳波、眼電図、頸筋・咬筋筋電図)の記録電極を留置し、回復期・馴化期を経て生体電気信号を24時間記録した(0日目)。その後、浸透圧ポンプを用いて、生理食塩水(生食)、Cit 10 mg/kg/dayあるいは100 mg/kg/dayを持続投与し、投与開始より6日目の24時間、生体電気信号を記録した。咬筋活動量は、10秒エポック毎の積分値を求めた後、0日目の覚醒時の平均筋活動量を100%として正規化して%表示し、6日目の記録を各睡眠ステージ(覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠)ごとに分類し評価した。また、15%以上の咬筋活動量を示したエポック数を咬筋活動時間とした。その結果,睡眠覚醒時間の日内変動パターンは、いずれの睡眠ステージにおいて3群に有意差はなかったが、レム睡眠の持続時間は、生食群と比較してCit100 mg群で有意に増加した。咬筋の筋活動量の日内変動パターンは、いずれの睡眠ステージにおいて3群に有意差はなかった。一方、咬筋活動時間の日内変動パターンについては、暗期の2-8時および明期の8-14時のノンレム睡眠時において生食群と比較してCit100 mg群で有意に咬筋活動時間が増加した。以上の結果から、高濃度のCitを投与すると強くは無いがノンレム睡眠時の咬筋活動を上昇させる効果があることが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)