2014 Fiscal Year Annual Research Report
精神障がい領域のピアサポーターと働く専門職者の経験
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26893282
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
濱田 由紀 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (00307654)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 精神障がい / ピアサポーター / 専門職 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、精神障がい領域のピアサポーターと働く専門職者の経験を明らかにすることである。研究期間において、①精神障がい領域のピアサポーターと協働して働いたことのある精神医療保健福祉の専門職者の経験をインタビュー調査によって明らかにすること、②ピアサポートの実践が拡大した米国において、ピアスペシャリストの実際を視察し、本研究の結果と統合すること、を課題としている。 平成26年度は、ピアサポーターと働く専門職者の経験に焦点を当てた文献検討と、インタビュー調査にむけての準備を行い、研究計画について倫理委員会の承認を経て、インタビュー調査を開始した。3名のインタビュー調査を行い、データの分析をすすめている。 また平成26年10月に米国アトランタで開催された2014 National Peer Supporter Conferenceに参加し、米国におけるピアスペシャリストの活動と専門職との協働についての情報を得た。12月には第3回全国ピアスタッフの集いの一分科会である「ピアサポートの現状と課題~研修・資格化・専門家との協働などなど~」の企画者として参加し、米国におけるピアスペシャリストの状況について報告を行うとともに、ピアスタッフと働く専門職との交流を行い、今後のインタビュー調査への準備をすすめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、平成26年度にインタビュー調査の準備をすすめ、平成27年度に実施する予定であったが、調査準備が順調にすすみ、すでにインタビュー調査を開始している。また米国での視察についても行うことができ、そこで得られた知見を、インタビューデータの分析、まとめに反映することが可能である。以上の理由によって、研究はおおむね順調に進展しているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、インタビュー調査を本格的に進めていく予定であるが、ピアサポータと協働して行う事業内容がさまざまであるので、多くの経験をインタビュー調査によって収集できるように、調査依頼を広く行えるように準備していく予定である。 調査と並行して、データ分析をすすめ、我が国において精神障がい領域のピアサポーターと働く専門職者の経験を明らかにし、協働するうえでの専門職側の課題について提言できるよう内容をまとめていく予定である。
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