2014 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル画像解析による成人ドライスキンの客観的評価指標の開発
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26893284
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
新田 汐里 東邦大学, 看護学部, 助教 (80738500)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ドライスキン / 客観的評価 / 評価指標 / 皮膚表面形態 / デジタル画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ドライスキンの粗ぞう化した表面形態を非浸襲的かつ客観的に評価するための新しい評価方法の開発を目指し、成人ドライスキンの好発部位の調査を行った上で、乾燥の強弱を表す粗ぞう化の要素を明らかにし、成人のドライスキンの評価指標を明らかにすることを目的とする。 この目的を達成するための平成26年度の研究実施計画内容は、まず、成人男女を対象とし、研究者が皮膚の観察やVAS(Visual analogue scale)による乾燥の程度の評価、皮膚生理機能の測定を行い、ドライスキンの部位や程度を評価すること。その結果を基に、対象者の中から同一身体部位の左右で乾燥の程度に差が見られる者を抽出して皮膚の拡大画像を左右で比較し、ドライスキンが強い側で見られる粗ぞう化の特徴をカテゴリ化し粗ぞう化の要素を選定すること。さらに、デジタル画像解析を用いてドライスキンの画像から得た表面形態や鱗屑、色調などの値が、粗ぞう化の要素を反映し、成人のドライスキンの評価指標として妥当であるかを検証することであった。 平成26年度の活動内容は、まず研究計画書を作成して研究施設の倫理審査委員会へ申請し、4ヶ月の期間を要して平成27年4月に承認を得た。それと並行して、研究に必要な測定機器、物品、資料などを準備し、測定機器の使用方法の確認を行った。倫理審査委員会の承認を得た後は、調査開始へ向け、皮膚の観察や画像撮影、測定に関するプレ調査を行うため、調査場所の確保や対象者の募集を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究施設の倫理審査委員会から承認を得るのに、申請から4ヶ月の期間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
成人のドライスキンの粗好発部位とその程度を調査するためのプレ調査として、皮膚の観察・画像撮影・測定を行い、研究計画内容を確認する。その後、成人男女を対象に、研究者によるVAS(Visual analogue scale)と皮膚生理機能測定により、ドライスキンの部位とその程度を評価し、その結果を基に対象者の中から同一身体部位の左右で乾燥の程度に差が見られる者を抽出する。抽出した者において、同一身体部位の左右のドライスキンの比較から、ドライスキンの粗ぞう化の指標を明らかにする。
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