2015 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the Japanese version of the acceptance of implantable cardiovascular devices scale
Project/Area Number |
26893294
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
梅田 亜矢 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (00734013)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 植込み型心臓機器 / ICD / CRT-D / 受容 |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全の治療として、心臓突然死予防に有効な植込み型除細動器(以下ICD)や、重症心不全に適応される除細動器付心臓再同期療法(以下 CRT-D)なども標準的になり年々増加傾向にある。植込み型心臓機器は症状や予後を改善させる一方で、QOLが低下し特に心理面に悪影響を及ぼすという報告がある。患者の機器への受容は、クリニカルアウトカムに影響を与える要因の一つであり、海外では、植え込み型心臓機器機器への受容を測定する尺度が開発されているが、日本語版はまだ開発されていない。そこで、本研究は、①「植込み型心臓機器の受容尺度日本語版」を作成し、②作成した尺度の信頼性・妥当性を検討することを目的とした。オリジナルの開発者から許可を得て、順翻訳、逆翻訳後、循環器に精通している医師、専門看護師で内容を確認し、日本語版を作成した。H27.28年度では尺度の信頼性・妥当性を検討するため、ICD、CRT-P、CRT-Dを挿入している方を対象に質問紙調査を行ない、計120名から有効な回答を得た。 Cronbach's αの信頼性係数は 0.88で十分高い内的一貫性がみられた。基準関連妥当性は, QOLを測定するSF12 との相関 (r=0.45)と、うつ・不安症状を測定するHADSとの相関(r=-0.61)によって確認した。下位尺度は、「機能回復」「デバイスに関連した苦悩」「ポジティブな評価」「ボディイメージへの意識」の4つであるが、因子構造の妥当性を評価するために、共分散構造解析を用いた確証的因子分析を行った。適合度指標はCFI=0.927, RMSEA=0.070となり、十分な適合を示した。 以上より、本尺度は植込み型心臓機器への受容に難渋する患者を早期に発見することに貢献でき、それによって重点的な介入につなげられる可能性がある。また他研究で成果を評価する指標として使用できる可能性があるといえる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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