2015 Fiscal Year Annual Research Report
生体内ライブイメージングによる血管安定化に関わる壁細胞動態の解析
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26893336
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
安藤 康史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (10736010)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 壁細胞 / in vivo イメージング / ゼブラフィッシュ |
Outline of Annual Research Achievements |
樹立した血管内皮細胞/壁細胞を可視化できる遺伝子改変ゼブラフィッシュを用いて壁細胞の血管内皮細胞周囲への動員機構を解析した。その結果、脳内血管では壁細胞が内皮細胞同士の細胞間接着部位に沿って突起を伸ばし移動するものの、体幹部の血管では壁細胞の突起進展と内皮細胞間接着部位との位置的相関性は脳血管に比べて低かった。この結果から、壁細胞による内皮細胞の被覆機構が組織により異なることが示唆された。 壁細胞の起源を解明するため、tfap2aおよびfoxd3に対するモルフォリノ (MO)により神経堤細胞由来またはtbx6およびhand2に対するMOにより中胚葉由来の細胞分化を抑制した。その結果、昨年度に実施したCre/loxシステムを用いた細胞系譜解析結果と一致するように、体幹部(大動脈、動脈節間血管)および後脳血管に出現する壁細胞の出現はtbx6およびhand2に対するMOにより抑制される一方で、前方脳血管および頭部腹側の血管(大動脈弓、鰓弓動脈)に出現する壁細胞の出現はtfap2aおよびfoxd3に対するMOにより抑制された。これらの結果から、壁細胞のうち体幹部および後脳血管は中胚葉に由来し、前方脳血管および頭部腹側の血管は神経堤細胞に由来することが明らかになった。 次に壁細胞の動員機構およびその役割の解明を目指し、樹立した遺伝子改変ゼブラフィッシュをもとにRNAシースエンスにより壁細胞選択的な発現遺伝子の同定を試みた。今後、同定した候補因子の役割をモルフォリノオリゴまたは遺伝子欠損による逆遺伝学的解析を実施し、上述した目的の達成を目指す。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)