1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60301006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
子安 宣邦 阪大, 文学部, 教授 (80011295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小寺 正一 山梨大学, 教育学部, 助教授 (00027715)
清水 正之 三重大学, 人文学部, 助教授 (60162715)
小池 喜明 東洋大学, 文学部, 教授 (60103561)
宮城 公子 甲南大学, 文学部, 教授 (80073451)
山田 洸 山口大学, 人文学部, 教授 (70006401)
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Keywords | 徂徠以後 / 近世朱子学 / 幕末思想 |
Research Abstract |
「徂徠以後--近世後期倫理思想の研究」という総合研究課題を、1)折哀学派および寛政異学派の儒家,2)正学派の朱子学者,懐徳学系の儒家,3)古注学派および陽明学派の儒家,4)後期水戸学派および国学,洋学系の思想,以上の四分野に区分し、それぞれの研究分担者がいずれかの領域に属し、問題を特定しながら研究を行ない、資料の収集,必要図書の購入を行なった。 本年度は三回研究集会を開催し、研究状況報告と研究発表,討論を行なった。第一回は1986年7月13日に大阪ガーデンパレスを会場として行なった。今年度の研究方針と運営をめぐって討議し、以下の研究報告がなされ、それに対して討議した。1)国学と水戸学について研究を行なっている辻本雅史による「水戸学について」と題する報告がなされた。2)洋学系の知識人の研究を進めている山田洸によって「明大社同人の儒教観」と題する報告がなされた。第二回は1986年12月14日に大阪ガーデンパレスを会場として行なった。そこでは次のような研究発表と討論がなされた。1)徂徠と春台について研究を行なっている中村春作による「徂徠と春台」と題する報告がなされた。2)江戸正学派の文人について研究を行なっている梅澤秀夫によって「正名と称名」に関する報告がなされた。3)国学について研究を行なっている清水正之により、「大国隆正の神典解釈」と題する報告がなされた。4)佐藤一斎について研究を行なっている黒沢幸昭により「佐藤一斎の数について」と題する報告がなされた。第三回は1987年3月27日に大阪ガーデンパレスを会場として行なった。そこでは次のような研究発表がなされた。1)太宰春台の研究を行なっている豊澤一による「太宰春台の思想」,2)小寺正一による「細井平洲の教育思想」,3)分担者外の陶徳民による「徂徠の楽律考」について討論がなされた。
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