1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60302020
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山形 武虎 都立大, 理学部, 教授 (90086984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 嘉右 高エネルギー物理学研究所, 教授 (90004283)
梶川 良一 名古屋大学, 理学部, 教授 (40022537)
松本 茂郎 中央大学, 理工学部, 教授 (80055102)
高橋 香 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90015024)
田中 昌 東北大学, 理学部, 助教授 (70004306)
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Keywords | 飛跡検出器 / 素粒子 / 高エネルギー物理 |
Research Abstract |
1.都立大学,東京農工大学,広島大学,中央大学において、CERN-EHS(高分解能泡箱を主体とする複合型スペクトロメーター)を用いてチャーム粒子の生成,崩壊過程の研究,ハドロン・原子核衝突の研究が行われその成果は別記論文として発表された。 2.東北大学においては、ホログラフ泡箱写真のデータ解析が進行中である。また東京農工大学において、ホログラフ泡箱写真解析装置ホームズの開発研究が行われ、CERNにおいて撮影されたホログラフ泡箱BIBCによるπ中間子によるチャーム粒子の生成過程の研究が行われている。 3.名古屋大学において、前年度に引き続き、SLAC-LASSによるKp反応のハドロン生成についての分光学的研究が進行している。 4.高エネルギー物理学研究所において建設中の電子・陽電子衝突型加速器トリスタンが今年度11月に完成した。この加速器のための測定装置として、VENUS,TOPAZ,AMYなどが建設されている。本科研費の一部は、東京都立大学の参加しているVENUSの建設に関する実験補助者の謝金として使用された。VENUSは、予定どおりトリスタンの完成に先駆けて完成し、【e^+】【e^-】の弾性散乱やハドロンの生成反応を、いち早く観測することに成功した。その後データの採集が続けられておりその解析が進行中である。 5.62年3月、広島大学において、VENUSグループの研究会が開かれた。高エネルギー物理学研究所,各大学の研究者,学生が参加し、VENUSを構成する各部分の動作状況報告,データ解析,物理について活発な研究発表と討論が行われた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yuji NAKAGAWA et al.: Japanese Journal of Applied Physics. 25. 1049-1056 (1986)
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[Publications] Hitoshi SAITOH et al.: Japanese Journal of Applied Physics. 25. 1411-1419 (1986)
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[Publications] R.ARAI et al.: Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. A254. 317-326 (1987)
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[Publications] T.AZIS et al.: Zeitschrift fur Physik C. 30. 381-389 (1986)
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[Publications] J.L.BAILLY et al.: Zeitschrift fur Physik C. 31. 367-373 (1986)
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[Publications] M.AGUILAR-BENITEZ et al.: Zeitschrift fur Physik C. 31. 491-511 (1986)