1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60302020
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山形 武虎 東京都立大学, 理学部, 教授 (90086984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶川 良一 名古屋大学, 理学部, 教授 (40022537)
松本 茂郎 中央大学, 理工学部, 教授 (80055102)
高橋 香 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90015024)
高橋 嘉右 高エネルギー物理学研究所, 教授 (90004283)
田中 昌 東北大学, 理学部, 教授 (70004306)
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Keywords | 飛跡検出器 / 素粒子 |
Research Abstract |
1. CERNーEHSスペクトロメータによる研究は, 都立大, 東京農工大, 中央大, 広島大グループにより続けられた. チャーム粒子に関連して32.4イベントが得られ, D中間子のX_F,P_T^2分布から陽子のクォークダイクォークモデルがよいことが示された. 陽子原子核反応については, 生成されるπ中間子分布はクラスターカスケードモデルによく合うことが分かった. PP反応によるπ中間子の2粒子相関の研究が進行中である. 2. 東北大学では, 大型泡箱のホログラフ化に成功し, ニュートリノビームによるチャーム粒子生成の実験に用いられ, 現在写真解析が進行中である. また東京農工大学において, ホログラフ再生測定装置HOLMESを用いてハドロン原子核反応の研究が行われ, クラスターカスケードモデルと合う結果が得られた. 3. 名古屋大学においてはSLACーLASSスペクトロメータを用いてKp反応の研究を行い, Knp,KKΛ,KKπΛ等のチャネルについて解析が行われた. 4.高エネルギー物理学研究所において, 各大学の協力のもとに, 測定装置AMY, TOPAZ, VENUSを用いて, e^+e^-実験が行われた. その結果の一部は1987年夏ハンブルグにおける国際会議で発表され, その後数篇の論文が出版されている. 現在56GeVにおいて実験が続けられている. 5. 本総合研究のまとめとして, 1988年1月都立大学において研究会が開かれ, 各分野の研究の現状と将来への展望について報告討論が行われた. 研究会議事録は, 研究成果報告書におさめられている.
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[Publications] Y.Iga et al.: Prog.of Theoret.Phys.77. 376-383 (1987)
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[Publications] M.Aguilar-Benitez et al.: Phys.Lett.189B. 254-259 (1987)
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[Publications] J.L.Bailly et al.: Z.Phys.C. 35. 301-307 (1987)
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[Publications] H.Yoshida et al.: Phys.Lett.198B. 570-576 (1987)
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[Publications] M.Aguilar-Benitez et al.: Phys.Lett.201B. 176-182 (1988)
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[Publications] K.Abe et al.: J.Phys.Soc.Japan. 56. 3767-3770 (1987)