1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60302049
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
樹下 行三 広島大, 総合科学部, 教授 (00028995)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 義亮 防衛大学校, 教授
内藤 祥雄 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00115114)
高松 雄三 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (80039255)
菊野 亨 広島大学, 工学部, 助教授 (50093745)
当麻 喜弘 東京工業大学, 工学部, 教授 (50016317)
|
Keywords | 耐故障コンピュータ / 耐故障システム / 故障検査 / 故障診断 / 検査容易設計 / 高信頼化 / 知識工学 / ソフトウェアの高信頼化 / VLSI設計自動化 |
Research Abstract |
本年度は標記研究課題による研究計画の2年目に当る。中間報告を兼ねて、昭和61年9月26〜28日に北海道支笏湖において「しこつこ研究会」を行った。この研究会には 訪日中のベスリッヒ教授(ブレーメン大学)を招いて、VLS工設計に関する最近の研究について講演を依頼した。「しこつこ研究会」での研究発表の主な内容は大きく6つの分野に分けることが出来る。 1)VLSIの論理設計に関する分野:シリコンコンパイラのように設計自動化が進めば論理設計段階における耐故障設計が重要になる。論理関数の分解,フェイルセイフ論理設計についての報告があった。2)ソフトウェアに関する分野:データベースシステムの知的耐故障化,残存バグ数からソフトウェア品質評価についての報告があった。3)冗長系による耐故障化:繰返しを用いるバス故障の耐故障化,符号化法を用いた耐故障計算の可能性についての報告があった。4)耐故障ネットワーク:耐故障ネットワークの分解手法についての報告があった。5)テストに関する分野:ICメモリの組込み検査,プロセッサの制御回路の検査容易設計,検査系列の短縮化法,同時的テストパターン生成手法,部分的なシミュレーションによる検出率評価に関する報告があった。6)知的手法による高信頼化:雑音の多い環境でのデイジタルシステムの高信頼化設計手法についての報告があった。 本研究で目標とする知的耐故障コンピュータシステムとは、コンピュータシステムを耐故障化し、それを使い勝手のよいシステムにすることである。終局的な目標は遠いが、今年度の研究成果を基に 引継き発展させて次年度の研究を行ないたい。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Tomohiro Yomeda;Yoshihiro Tohma: The 16th International Symposium on Fault-Tolerant Computing(FTCS-16)Proceedings. 190-195 (1986)
-
[Publications] T.Kikuno;J.Miyano;K.Ishida,N.Yoshida: International Symposium on Circuits and Systems(ISCAS'86)Proceedings. 630-633 (1986)
-
[Publications] 高松雄三,樹下行三: 情報処理学会論文誌. 27. 1254-1257 (1986)
-
[Publications] 内藤祥雄,藤縄修: 電子通信学会 論文誌D. J69-D. 1154-1164 (1986)
-
[Publications] 並木好広,古賀義亮: 電子通信学会 論文誌D. J69-D. 1406-1415 (1986)
-
[Publications] 藤原秀雄: 電子通信学会論文誌D. J69-D. 1862-1869 (1986)