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1986 Fiscal Year Annual Research Report

100万年より若い火山岩の絶対年代測定

Research Project

Project/Area Number 60303011
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

高岡 宣雄  山形大, 理学部, 教授 (40028171)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 峯雄  東京大学, 原子核研究所, 助教授 (10011701)
高島 勲  秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (50163192)
斎藤 和男  山形大学, 理学部, 助教授 (80125765)
大場 与志男  山形大学, 理学部, 助教授 (50000823)
今田 正  山形大学, 理学部, 教授 (50006920)
KeywordsK-Ar年代 / 【^(14)C】年代 / 熱ルミネッセンス年代 / イオニウム年代 / 蔵王火山 / 加速器質量分析 / 第四紀火山岩の年代測定
Research Abstract

イ.高岡ら山形大学グループは蔵王火山溶岩約15について、約50のK-Ar年代測定を行い、火山層序と比較することによって、蔵王火山形成史の大勢を明らかにした。これによって10万年より古い火山岩のK-Ar年代測定法確立に向って大きく前進した。しかし同一試料で比較して、山形大、地調、岡山理大の測定結果に系統的不一致がみられ、より正確な年代値の決定のためには、放射性起源Ar定量の系統的誤差について検討する必要がある。
2.今村は加速器質量分析法によって、酢川泥炭の【^(14)C】年代を測定し、4万年以上という結果を得た。少量の遺跡出土の木片についても【^(14)C】年代測定に成功した。阪上は火山ガスに含まれるデッドカーボンの【^(14)C】年代への影響を調べ、年輪20年の松の木の年代がみかけ上1000年にもなることを明らかにした。西村は熱ルミネッセンス(TL)法を火山岩に適用し、1.5〜15万年のサンプルについて、他の方法による年代とよく合う結果を得ている。高島はTL法の基礎となるデータを積み上げつつ、多くの火山噴出物について年代を得ている。蜷川はTLによるフィショントラック(FT)の検出読出しを行うための基礎研究を行っている。福岡は新島と神津島の軽石のIo年代とFT年代を測定中である。これによってなお問題を残すものの、加速器質量分析による【^(14)C】年代測定は実用の域に達した。TL法については、年代値が得られているが、不明の点も多くなお基礎データの積上げが必要と思われる。
3.方法間のクロスチェックは、火山岩の化学分析データについて、大場のデータと島のデータは非常によい一致を示した。Arについては上述のように研究室間で系統的誤差があることが分った。異なる方法による年代測定のクロスチェックは、適当なサンプルが得られず行われなかったが、八甲田山火砕流について目下準備中である。

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Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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