1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60304031
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮崎 安貞 九大, 農学部, 教授 (40038336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉橋 昭夫 東京大学, 農学部, 助手 (80012087)
船越 三朗 北海道大学, 農学部, 助手 (60001476)
松田 彊 北海道大学, 農学部, 講師 (30002075)
五十嵐 恒夫 北海道大学, 農学部, 助教授 (80001501)
井上 晋 九州大学, 農学部, 助教授 (20038342)
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Keywords | コナラ属 / ミズナラ / 地域変異 / 産地試験 / 白粉病 |
Research Abstract |
1.ミズナラの地域変異ミズナラには地域変異があることが認められた。また、特に駒ケ岳の山麓にはコナラが天然分布しており、しかもこれらのコナラはミズナラと頻繁に天然雑種をつくっていることが分かった。 2.産地試験-コナラ属の着果習性ミズナラ,コナラ,カシワなどコナラ属のナラ類は樹種によって着果習性が異なることが確かめられた。本年度はコナラ属各樹種は一般に凶作年であった。ミズナラは最も不作であり、次いでコナラが不作であり、カシワは若干の着果が認められた。 3個体内諸形質の年次間差異豊年時及び凶年時において、同一母樹から採取された堅果及び殻斗について諸形質を測定して分析した結果、その多くの形質については年による差異が認められたが、反対に豊凶年のいかんに拘らず同一母樹に関して変動がごく小さい形質として堅果タイプ,殻斗比など幾つかの形質が認められた。これらの小変動形質は遺伝力が高い形質である。 4.ミズナラ白粉病抵抗性産地試験を行った結果、定山渓及び雨竜のミズナラ集団は白粉病にかかり易く、富良野集団はかかり難い特性をもつことが分った。 5.今後の研究の展開今後の研究は既往試験地について成績調査を継続するとともに、現地調査は道央地域の芦別岳〜旭川方面で実施したいと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 宮崎安貞: 日本林学会大会発表論文集. 第97回. 417-418 (1986)
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[Publications] 宮崎安貞: 日本林学会大会発表論文集. 第97回. 419-420 (1986)
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[Publications] 宮崎安貞: 日本林学会大会発表論文集. 第98回. (1987)
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[Publications] 門松昌彦: 日本林学会大会発表論文集. 第97回. 421-422 (1986)