1986 Fiscal Year Annual Research Report
リズム運動の発現機序とそれらの統御機能の総合的研究
Project/Area Number |
60304044
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
島村 宗夫 神経科学総研, その他, 研究員 (60073053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楢林 博太郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (40052922)
島津 浩 (財)東京都神経科学総合研究所, 所長 (80009901)
中村 嘉男 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10010026)
福原 武彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10009889)
森 茂美 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80001907)
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Keywords | リズム運動 / 歩行 / 顎運動 / 呼吸運動 / 眼球運動 / 脳幹 / 中枢神経機構 |
Research Abstract |
1.本年は昨年度に引続き下記の課題に重点を置き個々の研究の進展を計った。(1)歩行運動の発現並びに制御機構の研究,(2)呼吸リズムの発生並びに制御機能の研究,(3)顎運動の形成機構と中枢制御機構の研究,(4)眼球運動のリズム発現機構並びに制御機構の研究,(5)振戦の発見機序の解析,それぞれの課題にはいくつかの新しい成果が得られた。 2.研究会の開催:昭和61年10月17,18の両日箱根太平台「対岳荘」において研究会を持ち班員全員が研究業績を発表した。この会には関係者を含め約50名が参加し活発な討論が行なわれ有意義であった。以下に演題と発表者名をあげる。微小神経電図法による振戦リズムの解析(中島)。生理的振戦のシュミレーション(渡辺)。視床VL,Vim核のneural noiseのレベルと臨床的固縮,振戦の程度の相関について(楢林)。振戦の発見とその伝達に関する考察(大江)。脳幹と筋トーヌスの設定機構(森)。リズム運動の適応的制御のモデルについて(鈴木)。視床脳ネコのSteppingに関わる脳幹の機能について(島村)。自発歩行の発現及び再現に関与する脳幹中枢の検討(有働)。咀嚼リズムの中枢形成における抑制過程の役割(中村)。眼球運動リズムの発現に関与する脳幹ニューロン回路(島津)。垂直性眼球運動に関与する赤核前域ニューロンへの前庭神経核からの入力(中尾)。三叉神経一次感覚ニューロンの標識法による解析(小西,野村)。ヒト脳幹網様域の形態形成と呼吸運動の発生(平田)。B【o!¨】tzimger Complexの呼吸ニューロン群の機能と形態(江連)。呼吸,循環の中枢性調節に関与する種々のリズム性活動とその特性(福原)。吸息,呼息活動パターンの相違(本間)。低酸素ガス吸入時の呼吸リズム調節(福田)。頚髄呼吸性ニューロンの入出力機構(青木)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 福原武彦: 神経研究の進歩. 30. 209-227 (1986)
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[Publications] 中村嘉男: The Journal of the Stomatological Society,Japan. 52. 1-15 (1985)
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[Publications] 中尾召三: Experimental Brain Research. 61. 62-72 (1985)
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[Publications] 楢林博太郎: Clinical neurophysiology in Parkinsonism P.J.Delwaide and A.Agnoli,Editors. 49-57 (1985)
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[Publications] 島村宗夫: Brain Research. 346. 363-367 (1985)
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[Publications] 島村宗夫: Neuroscience Method. (1987)