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1986 Fiscal Year Annual Research Report

人体液の遺伝標識および人特異形質の検索とその法医学的応用

Research Project

Project/Area Number 60304057
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

吉岡 尚文  秋大, 医学部, 助教授 (80108935)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 進藤 祥子  秋田大学, 医学部, 助手 (10134090)
福島 弘文  信州大学, 医学部, 助教授 (70135218)
原田 勝二  筑波大学, 社会医学系, 助教授 (60086618)
石本 剛一  三重大学, 医学部, 助教授 (30024673)
勾坂 馨  東北大学, 医学部, 教授 (70006740)
Keywords白血球酵素型 / 赤血球酵素型 / 血清型 / 血液型物質 / ラジオイムノアッセイ,等電点電気泳動法 / 酵素抗体法 / レクチン
Research Abstract

2年目に当る61年度は、秋田市に於て班会議を開催した。この会議では、分担者がこれまでに行い得た成績を発表し、他の分担者と活発に意見を交換した。新しい遺伝形質やヒト特異蛋白の報告、新しい技法による遺伝形質の検査法の紹介などがあった。具体的には1.リンパ球中のグルタチオンS-トランスフェレース(GST)の日本人に於る遺伝的多型とその分布に関しては白人や黒人集団との間に差がないことが明らかとなり、GST1座位の遺伝子は常染色体上に存在する優劣のない対立遺伝子によって支配されていることが判明した。2.ヒト汗の特異蛋白の分子量は30kdよりも低分量領域にあり、pIは3.5〜5.5の間であって、個体差のあることが認められた。3.血清蛋白の遺伝形質に関しては、酵素標識したallo-Aレクチンを用いオルソムコイド型やPi型を判定する新しい方法の紹介があり、実用面への応用が期待される。4.Gc型では、遺伝学的に説明のつけ難い変異型をもつ患者例が紹介され、その原因追求が待たれる。5.また、最近報告された赤血球酵素型FGHの多型は家族調査などの結果、従来から知られているEsD型と完全に対応することが判明した。6.RIによる血液型判定法では、相対的抗原量を求めることにより、ホモ型とヘテロ型の血球を区別する事が可能となり、従来の凝集反応法では行い得なかったことである。7.H抗原には血球由来と唾液由来の2種類があり、これらに対する特異抗体を用い組織学的に抗原分布を検索した。8.その他ルイス式血液型をELISA法で判定する方法、キャリヤーアンフォライトの見直しに関する研究、赤血球酵素GPT多型の更に細い日本人集団での頻度などが明らかとなった。以上の様に、当年度は前年度の成果をふまえた一層深い検討がなされ、最終段階のつめへ向っている。最終年度には各分担者の3年分のかなりまとまった成果が期待され、遺伝形質の法医学的応用への貢献となるものと思われる。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Kaoru Sagisaka: Act.Crim.Japon.52. 51-54 (1986)

  • [Publications] Hirofumi Fukushima: Jpn.J.Legal Med.40. 101-104 (1986)

  • [Publications] Naofumi Yoshioka: Biochem.J.234. 453-456 (1986)

  • [Publications] Kazuo Umetsu: Hum.Genet.73. 372-373 (1986)

  • [Publications] 進藤祥子: 法医学の実際と研究. 29. 13-17 (1986)

  • [Publications] 小片守: 日本法医学雑誌. 41. (1987)

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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