1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60440055
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴田 昭 新潟大学, 医, 教授 (10004772)
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Keywords | 巨核芽球 / 白血病 / 骨髄線維症 / PPO反応 / 血小板GP【II】b / 【III】a / PDGF / インターフェロン / 本態性血小板血症 |
Research Abstract |
【◯!1】巨核芽球性白血病は最近認められてきている白血病の一亜型である。本症における問題点の一つは巨核芽球の同定法に関するものである。巨核芽球の同定には血小板ペルオキシダーセ(PPO)活性および血小板特異抗原の検出が用いられてきている。血小板特異抗原のなかではgly 10 protein【II】b/【III】aが最っも幼若な巨核球系細胞にも出現してくると考えられている。筆者らはPPO反応と抗GP【II】b/【III】aモノクロナル抗体を用いて巨核芽球性白血病の数症例を検討し、これら2つの反応の間に大きなdescrepancyがあることを明らかにした。PPO反応腸性、GP【II】b/【III】a陰性の症例が存在するが、これらはより多能性幹細胞に近い巨核芽球とも考えられるが、PPO反応の特異性についても再検討の必要があることが明らかになってきている。筆者らはMyelodysplosticsyndrome患者の一例で赤芽球にもPPO活性がある例を経験しているし、PPO反応陽性、GP【II】b/【III】a陰性の例で好塩基球様の顆粒が一球の芽球にみられた例も経験している。 巨核芽球性白血病では高率に骨髄線維症を合併するが、巨核芽球の増殖と線維化との直接的な関連づけはなされていない。 筆者らは一例の巨核芽球性白血病患者の末梢血芽球の細胞抽出物がBALB/c373(cloneA31)細胞のDNA合成を高めることを見い出し、現在、この因子の性状について検索中である。 巨核芽球性白血病の治療法としてαインターフェロンの有用性について検討中である。 【◯!2】本態性血小板血症の全国症例をアンケートで集積し、現在、報告準備中である。
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Research Products
(1 results)