1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60440089
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長谷川 成男 東京医科歯科大学, 歯, 講師 (70014074)
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Keywords | 下顎運動測定装置 / セルスポット・カメラ【II】型 / LED |
Research Abstract |
本研究の目的は、患者に苦痛なく、容易に臨床に適用でき、しかも十分な精度を備えた下顎運動測定装置を用いて、補綴臨床患者、顎機能異常患者について下顎運動を計測し、これを解析して診療に還元することにある。そこで、当教室ですでに確立した3次元下顎運動写真撮影装置を光電センサを内蔵したセルスポット・カメラ【II】型2台と赤外発光LEDを標点として、3点3次元の下顎運動を同時記録できる新たな計測装置を設置した。 セルスポット・カメラ【II】型は下顎運動測定時に必要な同時多点取り込み機能を備え、非接触測定が可能であり、解像力は全画面縦横0.025%で下顎運動測定に十分な精度であり、データ取り込み速度も最大10KHzと下顎運動、ことに咀嚼あるいはタッピング運動などの極めて早い現象をも高速にとらえることができる光電子連動解析装置である。 セルスポットの構成は、カメラ、ディテクタ、アナログプリアンプ、X/Y軸用の各アナログアンプ、A-D変換器からなる。カメラはLED光源から到達する光の強さを感知し、ディテクタ上で十分な光の強さを検知すると制御パルスをLEDコントロール・ユニット(LCU)に送り、計測のために光源をこれ以上は強めないように指示する。そしてLEDの位置を記録し、2組の12ビットの直列データを位置状報として、カメラインターフェースモジュール(CIM)に送る。CIMは直列データを並列データに変換し、またアナログ信号を出してモジュール上でデータの適否検査を行う。つづいて並列データは外部コンピュータと連絡しているセルスポット制御モジュールおよびデータコントロールユニットに送られ、コンピュータと通信する。 以上のように、従来の測定系をコンピュータと直接連結した高速処理が可能な計測システムに変換した。新たな下顎運動測定装置を完成している。
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