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1985 Fiscal Year Annual Research Report

純系アフリカツメガエルの確立と純系動物を用いた発生遺伝学的研究

Research Project

Project/Area Number 60440100
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

片桐 千明  北海道大学, 理, 教授 (90000827)

Keywordsアフリカツメガエル / 純系 / 補体第4成分 / 胸腺リンパ球抗原 / 始原生殖細胞 / 血球幹細胞
Research Abstract

(1) 従来から近交を重ねてきたJ系アフリカツメガエルは順調に繁殖維持され、両生類としては数少い大規模な遺伝学的実験に利用可能な系統動物として定着しつつある。また雌性発生二倍体をくり返した個体群は、【F_4】に至ってMHCが一致するのみならず、弱いH遺伝子座についても共有の度合の高い集団としてK系と名づけられ、利用可能となった。現在J,K,J/Kの3系統を用いた免疫遺伝的研究が進行中である。
(2) 既に分離同定したC3とは別の、補体系古典経路で機能する分子量202Kの蛋白質を血漿から分離精製した。この分子はアミノ酸組成、サブユニット構造、チオルエステル結合の存在などから、非哺乳類としてははじめて同定されたC4である。
(3) J系胸腺リンパ球を抗原としてマウス単クロン性抗体を得た(TX-1)。この抗体と反応する抗原決定基は、J系胸腺リンパ球の96%、同脾臓および末梢血リンパ球の約90%、骨髓や肝臓リンパ球の10〜15%に発現するが幼生初期に胸腺適除された個体の脾臓リンパ球には実質的に発現しない。他方この抗原決定基はA8系,K系,野生型個体などでは胸腺のみに発現し、他の末梢リンパ球には一切発現しない。
(4) 8細胞期の割球に含まれる生殖細胞質(GP)の量とNF-st.47幼生の生殖巣に含まれる生殖細胞(PGC)の数を、J系と野生型(HD)個体について比較したところ、J系ではHD群にくらべて卵および個体あたりのGPおよびPGCが有意に多く、かつ極めて変異が少いことが明らかになった。
(5) 二倍体と三倍体の細胞標識を利用し、胚期に組織キメラをつくり、血球幹細胞の胚期での局在について解析した結果、幼生期の血球(赤血球およびリンパ球)は尾接胚の腹部中胚葉から、幼生後期および成体のそれは尾芽胚背側部中胚葉から、それぞれ由来することが明らかになった。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] Zool.Sci.2-1. (1985)

  • [Publications] Immunol.56-5. (1985)

  • [Publications] Eur.J.Immunol.15-6. (1985)

  • [Publications] J.Embryol.exp.Morph.90-1. (1985)

  • [Publications] Develop.Biol.110-3. (1985)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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