1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60450041
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Research Institution | Kyoto Prefectual University Women's College |
Principal Investigator |
清水 民子 京府大女短, その他, 助教授 (40046470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮嶋 邦明 京都府立大学, 女子短期大学部, 助教授 (80046507)
田中 昌人 京都大学, 教育学部, 教授 (90025106)
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Keywords | 発達障害 / 乳幼児 / 保育所保育 / 障害児保育 / 障害乳幼児の発達診断 / 障害乳幼児の縦断的研究 / 障害児の保育効果 / 障害児と集団保育 |
Research Abstract |
[1.保育所に在園する障害幼児の発達過程] 前年度にひきつづき、対象2カ園に在園する障害幼児の発達検査を定期的に実施した。検査時の反応過程をVTR記録し、事後、映像を再生し、複数の判定者により、発達水準を確定し、保育者による最近の保育記録を参照し、対象児と所属クラスの幼児との交流関係、家庭環境・育児上の主要な状況をめぐって研究協力者との協議をおこない、保育指導上の方策をも検討した。 就学年齢にたっした事例については、出生以降の生育歴および、保育所在園中の記録、発達診断資料の縦断的まとめをおこなった。現時点では、軽度発達遅滞(MBD疑)とダウン症児についての発達経過総括がえられた。 [2.保育所の保育内容と障害幼児の発達] 研究対象児の所属クラスの保育記録にもとづき、日課・主要な活動・集団内の相互関係のありかたの時期ごとの特徴を把握し、そのなかで対象児がどのように活動に参加し、他児とかかわっているかを客観的に分析するための資料整理作業をおこなった。対象2カ園の保育の特性をとらえるため、京都市の障害児保育の制度の成立経過と市内保育所の実施状況についても実態把握をおこなった。 [3.障害児保育にかんする文献的研究] 本年度は主として海外の理論的研究動向と治療・療育実践の方法論的研究状況を文献により明らかにする課題を設定した。Basic Handbook of ChildPsychiatry(1979,Basic Books)他により、発達と障害機制の理論、診断・症状分析・要因論、治療と予防の方法論の基本的動向をさぐり、生理的レベルの薬物治療から、種々の集団状況設定における社会・心理的治療、家族・両親への援助システムなど、多方面にわたる実践状況の文献資料を蒐集し、障害児対策の構造を概略把握した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 荒木穂積: 日本保育学会第39回大会発表論文集. 248-249 (1986)
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[Publications] 清水民子: 日本保育学会第39回大会発表論文集. 250-251 (1986)
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[Publications] 荒木穂積: 日本保育学会第40回大会発表論文集. (1987)
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[Publications] 清水民子: 日本保育学会第40回大会発表論文集. (1987)
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[Publications] 竹内謙彰: 乳幼児保育研究. 12号. 29-44 (1986)
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[Publications] 白石正久: 乳幼児保育研究. 13号. (1987)
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[Publications] 荒木俊彦 編: "テキスト 障害児保育" 全国障害者問題研究会出版部, 314 (1986)