1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60490017
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Research Institution | Shizuoka College of Pharmacy |
Principal Investigator |
片山 誠二 静岡薬大, 衛生看護学部, 助手 (90046285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 舜介 静岡薬科大学, 薬学部, 講師 (90046277)
神谷 護 静岡薬科大学, 薬学部, 助教授 (90046269)
田中 豊一 マサチュセッツェ科大学, 物理学科, 教授
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Keywords | 高分子ハイドロゲル / 相転移現象 / 両性ゲル / イオンゲル / 臨界現象 / 浸透圧 / センサー / 膨潤収縮機構 |
Research Abstract |
本研究は二年目をむかえ、いよいよ佳境に入ってきた。本年度の成果は、次の6項目に亘っている。 1メタクリル酸ソーダを含むアニオンゲルの溶媒組成、温度によって誘起される相転移現象について調べた結果、溶媒組成によって誘起される相転移現象は従来のアニオンゲルのものと同じであった。一方、温度によって誘起される相転移現象は、温度上昇とともにゲルの体積は収縮ー不連続体積変化ー膨潤と変化することが明らかとなった。 2スチレンスルフォン酸ソーダを含むアニオンゲルの溶媒組成、温度によって誘起される相転移現象について調べた。その結果、溶媒組成による挙動は従来のものと同じであった。一方、温度による挙動は温度上昇とともに、ゲルは膨潤ー不連続体積変化ー収縮状態と変化することが明らかとなった。 3ビニルスルフォン酸ソーダやTBASを含むアニオンゲルの相転移現象についての研究にも着手し、スルフォン酸を含むアニオンゲルの体積相転移現象の統一的理解を図った。 4両性ゲルの膨潤現象について調べた結果、高分子鎖中のアニオン-カチオンの相互作用のためゲルは収縮した。これは、イオンの相殺効果が浸透圧の減少をもたらすことを示唆した。 5高分子鎖にスピンラベルした高分子ハイドロゲルの合成に成功した。目下、このスピンラベルゲルを用いて、高分子鎖の効的性質からゲルの体積相転移現象について検討中である。 6【Cu^(++)】イオンが高分子ハイドロゲル(スミカゲル)の束傅空間に取り込まれた時、ゲルは収縮した。【Cu^(++)】のESRスペクトルより、【Cu^(++)】が高分子鎖中のカルボン酸とキレート結合していることが明らかとなった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 片山誠二: 色材協会. 59. 227-233 (1986)
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[Publications] 片山誠二: Nikkei High Tech Report.1. 3-4 (1986)
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[Publications] 片山誠二: NMR医学. 6. 3-18 (1986)
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[Publications] 片山誠二: ケミカルエンジニヤリング. 31NO.8. 32-38 (1986)
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[Publications] 片山誠二: NMR医学. 6NO.2. 1-16 (1986)
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[Publications] 片山誠二: 薬学雑誌. 106(12). 1069-1083 (1986)
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[Publications] 片山誠二: "高分子ミクロ写真集" 高分子学会編・培風館, (3,25)2 (1986)
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[Publications] 片山誠二: "新商品辞典" 東洋経済新聞社, 2 (1986)