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1988 Fiscal Year Annual Research Report

抗うつ剤選択の手がかりに関する臨床精神薬理学的研究

Research Project

Project/Area Number 60570493
Research InstitutionUniversity of Tokyo

Principal Investigator

原田 憲一  東京大学, 医学部(病), 教授 (70020766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平松 謙一  東京大学, 医学部, 助手
安西 信雄  東京大学, 医学部, 助手 (10111494)
丹羽 真一  東京大学, 医学部, 助手 (30110703)
岡崎 祐士  東京大学, 医学部, 助手 (40010318)
太田 昌孝  東京大学, 医学部, 講師 (00010281)
Keywords抗うつ薬 / 薬剤選択 / 薬理作用 / 臨床効果
Research Abstract

1.既に使用されている抗うつ薬3種類(イミプラミン、クロミプラミン、マプロチリン)を薬理作用の違いを基準に選択し、"triple dummy"を用い2重盲検法により、うつ病患者14人を治験し臨床効果の比較から、初回使用抗うつ薬選択の手がかりを得ようとした。
2.治験の実験的条件が及ぼす影響をできるだけ少なくするために通常の保険診療と同じように診療できる治験方法の工夫を行った。
3.しかしいくつかの理由により当初の予定被検者数を大幅に下回る人数(14人)しか治験できず、結果の解析と意味づけは困難であった。
4.様々な変数について検討したが抗うつ薬の種類と有意な関係を示した事項(変数)はなかった。これは主に標本数が小さいためと考えられる。マプロチリンの3症例には不変や悪化がみられなかったが、偶然性の関与が大きいと考えられる。
5.改善/不変・悪化を有意に予測する変数も認めなかった。しかし、症例数を増やして検討する価値があるものとして、病相回数(初回/複数)、改善と治験開始時における精神症状評価点との正の関係、身体症状愁訴との負の関係という対照的結果などがある。
6.家族によるうつ病患者の状態の評価を導入したが、患者の愁訴との関係は有意な相関を示したが、医師の症状評価とは相関する傾向に留まり有意ではなかった。
7.個々の精神症状、身体症状、背景項目との関係は症例数が少なく今後の課題として残った。

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Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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