1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60570908
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 暎 昭和大, 歯学部, 教授 (20013899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部・歯科理工学教室, 助教授 (40175617)
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Keywords | 砥石 / 研削 / 複合研削 / 研磨材 / 難削材 / 放電焼結 |
Research Abstract |
1.一般の機械研削は、研削能率および仕上面の粗さについて加工速度の影響が大きく、加工速度を上げれば、それに従って仕上面の粗さも大きくなる。一方電解複合研削では、加工速度が仕上面の粗さにそれほど大きな影響を示さないと言われていた。回転法による電解で電圧および送り速度による仕上面の粗さについて検討した。電圧の影響を余り受けないものがCo-Cr,Ni-Cr系合金、電圧の上昇に従って粗さの大きくなるものがCu-2n,Al,Ag-In系合金、電圧の上昇に伴って粗さの小さくなるものが18-8鋼、高速度鋼であった。 2.加工速度に及ぼす砥石速度の影響:砥石速度を増すと加工速度は、逓減的に増加するが、これは電気化学的除去と同様に機械的な摩擦の増加に帰せられた。砥石速度の増加は、被研削材の表面の反応生成物の除去および加工間隙における電解液の流通を促進する。砥石回転数にも限界があり、回転数の2乗に比例する遠心力により、電解液が砥石面に粘着することを阻害されるとともに砥石に付着する空気層が電解液の砥石面への粘着を妨げる。被研削材の材質は、加工速度に関係を有し、機械的因子の外に、個々の難削材の組成による電気化学的可溶性の差異が存在し、異なる種類の不動態被膜を生ずるため、同一研削条件においても異なる電流密度と加工速度の差異が認められた。 3.繰り返し研削能率について:機械研削は、研削回数が多くなるにつれて砥石のチップポケットが埋められ目づまりを起こし研削作用を劣化させた。電解複合研削は、研削回数が多くなってもそれほど能率の低下が認められなかった。これは電解複合研削の特長で、通常の機械研削では目づまりなどの影響により連続使用すると研削能率が段々と低下し、目立やドレッシングなどの必要があった。
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