1985 Fiscal Year Annual Research Report
効果的な学校教育相談のための「チェック・リスト」の開発
Project/Area Number |
60810007
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
牧 昌見 国立教育研究所, その他, 研究員 (70000057)
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Keywords | 学校教育相談 / 教育相談 / チェック・リスト / 登校拒否生徒指導 / 問題行動 / 学校不適応 |
Research Abstract |
1. 効果的な学校教育相談のためのチェック・リストの開発という研究目的に即して、次の2点に焦点づけて研究作業を行った。 (1) カウンセリングの専門家でない学級担任等の教師がいつでも活用できる"チェック・リスト"を開発すること。 (2) 都道府県教育センター等を中心に収集・整理されている尨大な相談事例を比較分析するための共通の枠組である"スケール"を開発すること。 このため、小委員会を設け、月1回ないし2回のペースで作業を続けているが、まだ成案を得るに至っていない。作業には難問が多く、その克服に予想以上の時間を要する見込みである。なお、これらの作業は、登校拒否を中心に進めているところである。 2. 以上の、文字どおりの開発的な努力と並行し、研究目的に即した文献研究を行った。幸い研究分担者のなかに、全国教育研究所連盟(全教連)が昭和58年度から60年度まで取り組んだ3年研究「生徒指導の推進に関する総合的研究」に携った人達がおり、彼等を中心に、この研究主題に関係する各種の文献・資料を収集し、分析することができた。こうして、このプロジェクトの成果の一環として「学校教育相談に関する研究資料」をまとめた。この内容は、(1)学校における教育相談 (2)学校における生徒指導 (3)その他 に分類、整理した。この作業は、メタ・アナリシス(既存の文献・資料のレビュー)の手法を用いたものであり、前述の全教連3年研究の基盤がなければ、とうていできない作業であったことを付記しておく。 3. 第2年次では、チェック・リストの試作に専念し、検定をも行う予定であるが、現時点では、(1)学校不適応のサイン (2)登校拒否の前兆 という早期発見の手だてに重点をおき、更に、援助・指導・治療をも含む方向で研究を進めている。
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Research Products
(2 results)