1985 Fiscal Year Annual Research Report
ディジタル画像処理モアレ法による複合材破損ひずみのリアルタイム計測装置
Project/Area Number |
60850016
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
久能 和夫 九州大学, 工, 助教授 (90128009)
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Keywords | モアレ法 / 画像処理 / 複合材 / 破損 / 構成方程式 |
Research Abstract |
昭和60年度においては、上記研究課題を達成するための初年度にあたり、主に設備の導入,調整,基礎的な実験やソフトウェアの開発、応用研究のための画像データの分析などを行った。以下に概要を記す。 1.モアレ縞ひずみ測定装置の導入と調整を行った。CFRP標準試験片に対して、格子縞をつける手法について研究し、アルミニュームが真空蒸着されたポリエステルフィルムを試験片に接着し、その上に格子縞を焼付けることで解決できることがわかった。 2.モアレ縞画像のカメラによる画像処理装置への取込み、取込んだ画像データ(1024×1024画素)のディスクおよび8インチフロッピへの保存を可能とした。 3.モアレ縞画像データの基本的な画像処理を行うための各種プログラムを作成した。モアレ縞画像を抽出するため微分、平滑化、画像強調を行う空間フィルタ,画像の算術演算,論理演算,線型結合などを行うプログラム、2値化、孤立点除去、細線化を行う論理フィルタ、濃淡階調曲線のヒストグラム作成、階調データ変換、ラベリング、などが作成したソフトウェアの主な機能である。これら基本的な機能を拡張して、より高度な画像処理を行えるようなプログラムの開発を行っている。 4.画像処理プログラムの開発が、容易に行えるようなプログラム開発環境を整備した。 5.モアレ縞画像解析によりモアレ縞抽出を行った後UX-300F【III】コンピュータで、モアレ縞位置補間、ひずみデータへの変換、ひずみ等高線としての出力などを行う基本的なプログラム開発を行った。 6.ひずみより応力を計算するためには、構成方程式を決定する必要がある。複合材においては、極度の異方性があるため、各積層角で適用できる万能な構成方程式を求めるのは容易なことではない。 本年度は、いくらかの新しい考えによって、複合材に適した構成方程式を提案した。
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Research Products
(2 results)