1985 Fiscal Year Annual Research Report
対話手法の導入による金属破面の微細構造解析手法の開発
Project/Area Number |
60850019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡村 弘之 東京大学, 工, 教授 (00010679)
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Keywords | 破面解析 / 画像処理 / 対話型処理 / マイクロコンピュータ |
Research Abstract |
1)画像処理用計算機システムの製作及びソフトウェア開発;16ビットマイクロコンピュータをホストコンピュータとし、これと電子顕微鏡及び画像処理ユニットとからなるシステムの作製を完了した。とりこまれた画像データは画像処理ユニット上で、ホストコンピュータからの指令により基本的な画像処理を行うこととし、処理後の画像データをホスト側に転送して、さらに高度な数値演算処理を行うこととした。ホスト側のグラフィック機能により、対話機能をより充実させた。 2)主コンピュータのインターフェース及びソフトウェア開発;主コンピュータと画像処理ユニットとの双方向通信を容易にするための基本ソフトウェアを開発した。ホスト側から画面上に示されるメニューからカーソルにより指示すると、ユニット側で対応する画像処理を行う。またGPIBバスを介する膨大な画像データの転送速度の向上を図るため機械語プログラムを作製した。電子顕微鏡と画像処理ユニットを接続するためのユニットも完成し、直接顕微鏡画像のディジタル値を得ることができるので対話型オンライン処理が可能となった。 3)立体像観察装置の改良;上記で開発したシステムによって入射角度の異る24枚の画像を連続的に得ることができるので、このうちの2枚を組みにして各々赤と青に着色し、カラーモニタ上に写し出された像を赤と青のフィルターを通して立体視することにより容易に立体観察ができるようになった。 4)対話型処理用ソフトの開発;多方向からのビーム入射角度による観察像から、対話手法により立体形状の解析を行うアルゴリズムを開発した。解析対象とする断面近傍の線状の画像を各回転角ごとに対応する位置を抽出し、1枚の画像中の適当な位置に配置することによって、各画像点の画像上での勾配から直ちに基準面からの高さを計算によって求めることができる。
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