1985 Fiscal Year Annual Research Report
セラミック製ハニカム型担体を用いた小型オゾナイザの開発
Project/Area Number |
60850055
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
近藤 芳孝 豊田工業高専, その他, 教授 (20043185)
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Keywords | オゾナイザ / ハニカム坦体 / 表面反応 / オゾナイザ用触媒 |
Research Abstract |
実験に使用したオゾナイザ電極のハニカム担体は日本碍子製(材質:コージライト)で、一辺1.5mmの正六角形、隔壁厚0.3mm、長さ50mmである。これに線状の電極(直径:0.32,0.45,0.8,0.98mm)を挿入し、高電圧を印加した。A(電線の挿入された正六角形要素),B(何も挿入されていない正六角形要素)としたとき、電極配置はパターン1(A+BA-BA+BA-・・・),パターン2(A+BBA-BBA+BA-・・・),およびパターン3(A+A-A+A-・・・)を用いた。放電空間の反応ではなく、誘電体表面における反応をオゾン生成に利用したい立場からすると、パターン3が最も望しいが、コージライト壁の絶縁耐力不足でオゾン収率を高めるための高電圧印加が出来なかった。今後の改良が望れる点である。期待されたようにパターン1の方が3よりオゾン収率が良かった。しかしながら上記のように用いた材料の絶縁耐力不足で、この方式では現在市販されているオゾナイザの効率以上のものが得られる可能性が少いことが明らかとなった。 そこで誘電体表面の効果を系統的に調べるために、平板形オゾナイザ(在来形)を用いて、放電ギャップに種々の金属、およびその酸化物粉末を充填してオゾン収率を求めた。その結果、各材料についてオゾン収率を示すと、充填材なし(在来形オゾナイザ) 231(g/KWH),コージライト 35、自動車廃気ガス対策用触媒53、低温カイロ材(使用済) 161、シリカゲル 500、生石灰 800、消石灰 800の値が得られた。 以上より、ハコカム坦体材であるコージライトはオゾナイザ用誘電体としては不適当であること、およびカルシュウムの酸化物がオゾン収率を大巾に高めることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)