1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60850123
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
徳田 昌則 東北大学, 選鉱研, 教授 (30006027)
|
Keywords | 熱放射スペクトル / 表面温度 / リニアアレイ素子 / 放射温度計 / 放射率 |
Research Abstract |
計画調書で述べた60年度計画表に順じて報告する。 1)既存分光器の改造:写真乾板用のアタッチメントを取り付け可能なように分光器を改造するとともに、光軸系の再調整も完了した。 2)Siホトダイオード・リニアアレイの取付け:インテンシクアイ付き1024素子検出器(TN-6122)およびオプティカル・インターフェイス(SK-296/C)を購入し、上記アタッチメントに取り付け;スペクトルが得られることを確認した。 3)チャンネル番号と波長との関係:水銀ランプの一,二次回折スペクトルを利用してチャンネル番号と波長との対応づけを行った所、両者には良好な直線的関係があることが確認された。アレイは全域的に1nmの分解能を有することが判明した。分解能はスリット巾に依存するが、熱放射のスペクトルを得るには十分な分解能を得ることができた。 4)光の強度:黒体炉を用いて600℃〜1100℃ごとの6水準の温度について、インテンシファイアのゲインを調節しながらスペクトルを取った。データの再現性は光強度に依存し、したがって光強度が著しく異なるスペクトルの場合には波長範囲を一定の強度範囲に限定する必要がある。 5)ノイズ対策:700℃以上ならば測温に必要なデータはとることができる。 6)測温実験:既存の【CO_2】レーザを用いて粉体試料を加熱し、本装置により、現在スペクトを取っている所である。 その他、既に開発した測温法と新たにガス流通多孔質体表面熱放射測定を組み合せたプローグを製作し、炉内のガス温度と放射場強度(固体温度)を同時に測定する方法を開発し、現在この方法の感度をシミュレーションにより検討中である。
|
Research Products
(2 results)