1985 Fiscal Year Annual Research Report
ライナックX線のスリットビーム回転照射によるRa針等価線量分布形成法の研究
Project/Area Number |
60870036
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
入江 五朗 北海道大学, 医, 教授 (30001788)
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Keywords | スリットビーム / 回転照射 / 小線源線量分布 |
Research Abstract |
北大病院放射線部治療部門に設置されている医用直線加速機(東芝LMR15)を使用した。 1.照射口回転角とガントリー回転角度、照射口長軸の長さを連動して制御する装置を考案し制作した。この過程で連続的制御と多方向固定照射法の両方式が検討された。結局連続制御では時に制御が間に合わないことが判明し20方向固定照射を自動的に行なう方式とした。制御機器は60年10月中旬に据付られ上下絞りブロックの制御モータの取かえ、照射口角度、ガントリー角度、照射口長軸信号のディジタル化などの調整に更に約3週間を要した。 2.測定等 1) 線量測定は電離槽線量計、TLDとフィルムによる測定を中心として実施しほぼ所期の目的を得た。(研究発表参照) 2) FCRによる線量の確認については実験を継続中である。 3) トリマーの有効性についての実験はトリマーのタングステン加工に手間取っておりまだ実施されていない。 4) イコライザーは鉛平板のものと在来の凸レンズ状鉛ブロックの比較がなされ約40%の出力増を得た。鉛平板の厚さを変える実験を更に進めている。 5) 照射方向と出力の関係についても実験され下部絞りにスペーサーを咬ませることでほぼ方向依存性をなくすることが出来た。トリマーの使用と高速回転照射時の実験を今後すすめる。 6) 回転照射(固定20門照射)によるRa針線量分布、電算機線量分布との比較は、1.の制御装置を用いない範囲で実験が終了し下記論文に報告した。回転照射で任意方向のRa針に対応した分布に関しては実験が進行中である。
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