1986 Fiscal Year Annual Research Report
CTスキャンによる脳組織局所酸素代謝諸量と血流量同時測定法の実用化に関する研究
Project/Area Number |
60870049
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森 和夫 長崎大, 医学部, 教授 (50025540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 博明 長崎大学, 医学部, 講師 (90142356)
小野 博久 長崎大学, 医学部, 助教授 (70039569)
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Keywords | 脳酸素代謝 / 脳血流量 / CTスキャン / サーモグラフィ / 画像処理 |
Research Abstract |
1.サーモグラフィーによる脳表血流量の測定法の基礎的検討を終え、臨床例において諸データの細目にわたり調べた。脳腫瘍患者における術中測定データをまとめて、論文発表予定である。 2.多種ガス拡散原理を基礎とした酸素代謝量をCTスキャンで測定するための、動物実験用のGE9800CTスキャナーのコンピューターソフトプログラム作製は完成した。しかし、動脈血液ガス濃度の測定のための採血、および採血された血液をスキャンする手間が臨床例では繁雑であることが判明した。 3.志願者の少数例に、CTスキャン法を使用したが、上記の理由で現在プログラムの改良を行っている。 4.CTスキャン用コンピューターによる諸データの計算に長時間を要したので、計算時間の短縮を計るため、プログラムの改良を行い、現在も継続中である。 5.今後の研究の展開に関する計画 (1)脳酸素代謝諸量と血流量の同時測定に際し、上記の如く、動物用で開発したCTスキャンのプログラムをそのまま臨床例に用いることが困難なことが判明したので、頸動脈スキャン用CTプログラムの開発を行う。 (2)臨床例の検討を行う。まず志願者において本法を施行し、上記改善プログラムの検討を行い、次に脳虚血患者に本法を使用し、臨床的有用性を検討する。 (3)サーモグラフィーによる測定方法のプログラムを再検討し改善を行う。特に計算時間縮小のために、諸種の異なった計算法を開発し比較検討する。 (4)最終的に諸データを調べ、本法の有用性や実用化に関する諸問題を総合的に検討する。
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