1985 Fiscal Year Annual Research Report
音声情報による可搬型喉頭癌スクリーニング装置の開発研究
Project/Area Number |
60880004
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
粕谷 英樹 宇都宮大学, 工, 助教授 (20006240)
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Keywords | 喉頭癌 / スクリーニング / 集団検診 / 音声分析 / 音声評価 |
Research Abstract |
これまでの研究によって、汎用ミニコンピュータ上に開発した、喉頭癌スクリーニングのための実験システムを、可搬型装置として実現するための問題点について、主として、音声情報要素の高精度測定法、情報要素測定アルゴリズムの高速化、スクリーニング装置の開発のための開発手段の整備、という観点から検討した。これら3項目について、これまでに得た知見を記す。 1. 音声情報要素として、ピッチ周期・振幅変動指数、規格化雑音エネルギーを考え、これらの高精度測定のために、AMDF(Average Magnitude Difference Function)法によるピッチ区間の自動測定法を新たに開発した。また、病気に関連した雑音成分を推定するためのコムフィルタの次数、サンプリング周期などについて検討し、適切なフィルタ設計基準を明らかにした。また、音声及び雑音スペクトルから、病気に関連したグロスな特徴を抽出するための逆フィルタ法について考察し、スクリーニングに有用な情報要素を定式化した。 2. 測定アルゴリズムの高速化を図るために、従来のピッチ抽出アルゴリズムを修正した。更に、ディジタル信号処理チップ(LSI)を用いて、種々のフィルタリングを高速に実行したり、アナログ/ディジタル信号の転送・蓄積・変換を高速に行うためのハードウェア構成について検討し、可搬型スクリーニング装置の設計を完了した。また、パイロットモデルを試作した。 3. 本格的なスクリーニング装置として実現するための、パーソナルコンピュータを中心にした、種々の開発支援ハード・ソフトウエアを整備した。 以上の経過を踏まえて、研究の最終年度である昭和61年7月末までには、試作装置を完成し、8月に東京で開催される、国際音声言語医学会で展示・発表する予定である。
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[Publications] Proc.Voice Acoustics & Disphonia. 18. (1985)
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[Publications] Proc.Medical & Biological Eng.16-32. (1985)
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[Publications] Speech Communication. 5-3. (1986)
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[Publications] Proc.ICASSP. 13-15. (1986)