1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61050005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安達 三郎 東北大, 工学部, 教授 (80005222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳丸 仁 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (00051631)
稲垣 直樹 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30016464)
中島 将光 京都大学, 工学部, 助教授 (60025939)
後藤 尚久 東京工業大学, 工学部, 教授 (80009232)
佐藤 徳芳 東北大学, 工学部, 教授 (40005252)
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Keywords | ICRF加熱 / ファラデーシールド / 有限要素法 / カットオフキャビティアンテナ / 速波電流駆動 / 偏波変換アンテナ / ECRH加熱 / モード変換器 |
Research Abstract |
1.ICRF加熱用アンテナ:半ターンループアンテナの入力インピーダンス、近傍界に注目して精密な動作解析と実験を行った。特に、ファラデーシールドの効果について詳しく検討を加えると共に、シールドの構造を変えた解析を行い、シールドはアンテナ全体にわたって等間隔に設けることが重要であることを指摘した。また、有限要素法を用いて種々のパラメータ、アンテナ構造に対してその特性評価を可能とする解析を行い、これに基づいて設計・試作された大形アンテナについて模擬実験を行って、その基本特性を明らかにした。さらに、アンテナ自体に整合機能を有するカットオフキャビティアンテナを提案し、その特性を詳しく解析して設計法の確立を図った。 2.速波電流駆動用アンテナ:速波を用いた電流駆動を方形導波管開口を用いて実現するために、仕切り板とリッジ(ポスト)部で構成された偏波変換型導波管アンテナ(トロイダル偏波→ポロイダル偏波)を提案し、その特性を検討した。モデル実験によりその動作原理を確認し、負荷の変動に対して十分な補償が行えることを明らかにした。また、このアンテナはメガワット級の伝送電力容量を持つことを示した。 3.ECRH加熱用アンテナ・伝送系:パラボラ反射型偏波変換アンテナ(TEon→直線偏波ビーム)の改良を目的として、導波管開口からの放射を回折の影響も含めて理論的・実験的に検討した。その結果、階段状開口よりも斜め切り開口を用いる方が望ましいこと、ひさし長を幾何光学により求めた長さよりも長くすることにより、効率向上の可能性があること、などを示した。次に、【TE_(o2)】モード用パラボラ反射型アンテナと平面反射板を組み合せて、ビームの方向を導波管軸に対して変化できるアンテナを設計してWT-【III】トカマクに適用した。また、階段状周期構造TEom→TEonモード変換器の最適設計を行い、【TE_(O2)】→【TE_(o1)】変換器において、効率98%を得た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yuji Sato: Journ【e!´】es Internationales de Nice sur les Antennes. 463-467 (1986)
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[Publications] 野島昭彦: 電子通信学会技術研究報告. A・P86-39. 43-49 (1986)
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[Publications] 金基采: 電子通信学会技術研究報告. A・P86-140. 17-22 (1987)
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[Publications] Hiroyuki Arai: IEEE Int.Conf.Rec.Plasma Sci.91-91 (1986)
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[Publications] Osamu Wada: Space Power. 6. 213-220 (1986)
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[Publications] 瀧雄司: 電子通信学会技術研究報告. MW86-3. 15-22 (1986)