1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61118001
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大塚 正徳 医科歯科大, 医学部, 教授 (60013801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広部 雅昭 東京大学, 薬学部, 教授 (20012594)
竹内 昭 順天堂大学, 医学部, 教授 (70052959)
小林 義郎 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90057282)
金澤 一郎 筑波大学, 臨床医学, 助教授 (30110498)
大賀 晧 北海道大学, 医学部, 教授 (10001512)
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Keywords | Spantide / P物質 / ニューロキニンA / レゼルピン処置犬 / valosin / CCK-8 / グルタミン酸 / テトラハイドロイソキノリン / バゾプレシン |
Research Abstract |
本研究班の今年度の成果は次の通りである。大塚班員はSpantide(P物質拮抗薬)の薬理学的特性を検討した後、これを新生ラットの摘出脊髄-尾標右に適用し、侵害反射が抑制されることを見出した。金澤班員はラット黒質のP物質、ニューロキニンAおよびBの含量を測定し、線条体破壊により三者共に減少することを見出した。藤原班員はウサギ虹彩筋の非コリン、非アドレナリン作動性反応にニューロキニンAの役割が大であることを示した。大賀班員はレゼルピン処置犬を用い、交感神経刺激でみられる胃の収縮にP物質が関与していることを示した。矢内原班員はブタ腸管より単離されたvalosinを合成してRIA系を確立し、組織内分布を検討した結果、脊髄および脳に存在することを見出した。亘班員はCCK-8の立体構造が疎水性環境下で環状構造をとることを示した。竹内班員は新生ラットの脊髄を用いグルタミン酸放出について研究し、P物質の適用から運動ニューロンの脱分極に至る経過中にグルタミン酸の放出、ならびにNMDAレセプターが関与していることを示した。広部班員はラット脳内にテトラハイドロイソキノリン類の存在を見出し、この物質がパーキンソン病の誘起物質となる可能性を示唆した。小林班員は生理活性ペプチドの化学修飾を行なう準備として(2S)-5-フルオロロイシノール誘導体を合成した。松田班員は視床下部の室傍核にdibutyrylcyclic AMPを注入するとバゾフレシンの放出が起こることを見出し、この核でβ-アドレナリン受容体機構にcyclic AMPが関与していることを示した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] M.Otsuka: Neuroscience Letters. 70. 278-282 (1986)
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[Publications] H.Ohga: Journal Physiology. 374. 475-491 (1986)
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[Publications] I.Kanazawa: European Journal of Pharmacology. 120. 201-208 (1986)
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[Publications] M.Fujiwara: Japan Journal Pharmacology. in press.
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[Publications] Y.Kobayashi: Tetrahedron Letter. 27. 5117-5120 (1986)
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[Publications] A.Takeuchi: Biomedical Research. 7. 253-259 (1986)
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[Publications] M.Otsuka: "Neurosecretion and the Biology of Neuropeptides" Japan Sci.Soc.Press,Tokyo/ Springerverlag,Berlin, 302-307 (1985)