1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61301031
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
萩原 元昭 群大, 教育学部, 教授 (20008171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 聖二 群馬大学, 教育学部, 助教授 (00133025)
鎌原 雅彦 東京大学, 教育学部, 助手 (90169805)
本田 和子 お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (80017235)
住田 正樹 九州大学, 教育学部, 助教授 (20036081)
森 しげる 広島大学, 教育学部, 教授 (00033556)
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Keywords | 幼児 / 遊び / 近所遊び / 発達 / 社会化 |
Research Abstract |
2年間の継続研究の初年度にあたる本年度は、以下の研究をおこない、成果を得た。 1.幼児の近所遊びについて、従来の研究成果を検討し、このテーマにかかわる研究の基礎となるべき全国的な実態調査の必要性と、学際的な分析の必要性について確認した。 2.幼児の近所遊びについて、その規定因の仮説として、地域性(日照時間、降雪の影響、都市化の程度、児童公園等の整備状況)居住形態(高層建築物の影響)、家族集団の構造、親の意識等をとりあげる必要があることを確認した。 3.近所遊びが幼児の発達、社会化に及ぼす効果について、人間関係にかかわる諸能力、社会的成熟度、身体的能力等に注目する必要があることを確認した。 4.上記1〜3にもとづき、全国規模の質問紙調査票を作成し、実施した。質問紙は、父親用、母親用にわかれ、父親、母親双方の意識と子どもの近所遊びの実態を明らかにするよう意図した。また、東京都内の調査対象者については、社会的成熟度検査等を併せ実施した。サンプリングは幼稚園、保育所を抽出単位とする二段階抽出法(集落抽出法)を採り、サンプリングの結果抽出された8000の父母及び幼児について、上記質問紙調査をおこなった。調査時期は61年12月〜62年1月、有効回答数はおおよそ5000サンプルであった。 5.昭和62年度においては、この調査結果をさまざまに統制しつつ分析をすすめるとともに、これに加えて要因統制的な調査を実施し、さらに観察法等による質的な研究をも併せおこない、幼児の近所遊びの発達、社会化における意味とその規定因を明らかにする。
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