1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61301034
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
倉内 史郎 東洋大, 文学部, 教授 (30057947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 広作 東京大学, 教育学部, 教授 (50017125)
鈴木 眞理 東京大学, 教育学部, 講師 (60114518)
山本 和代 日本女子大学, 女子教育研究所・主任研究員, 教授 (00060624)
堀 薫夫 福井県立短期大学, 一般教養科, 講師 (60173613)
元木 健 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20027957)
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Keywords | 職業訓練 / 職業能力開発促進法 / 企業内教育 / 内部労働市場 / 女子職業教育 / 性別労働市場 / 専修学校 / コミュニティ・カレジ |
Research Abstract |
1.職業訓練法の改正経緯(昭33,44,53,60)の検討を通じて、公共職業訓練の対象が若年労働者から成人労働者へと移行してきていること、および職業訓練校による職業訓練から事業主が行う職業訓練の促進・援助へと重点を変えてきていることを確認した。 2.職業訓練校の向上訓練受講者に対する調査結果から、向上訓練に期待されるものは、かならずしも個々の実用的知識・技能に限らず、幅広く、基磯的なものの学習への要求が少なくないことが知られた。 3.企業内教育再編論の動向の分析から、従来の内部労働市場依存の労働力形成に対して、外部の高等教育との提携、OJTに対するoff JTの見直し、職業能力開発促進法との関連による公的職業訓練との連携など、再編方向として、"外部化"の動きに注目すべきことが確認された。 4.女子就業に関する各種労働統計の分析を行い、性別労働市場の存在、女子に対する企業内昇進制の末発達、女子の就業職種の中・下層への集中、その反面女子にとって流動性の高い労働市場を構成していることなどを把握し、そうした実態に対応する女子職業教育のあり方の検討を次年度の課題とすることになった。 5.専修学校専門課程のカリキュラム・タイプとして、従来のタイプとは異なる「複合型カリキュラム とも呼ばれるべきものの試みが現われてきたことに着目し、その事例の検討から、より多能的な職業能力形成への志向が確認された。 6.比較研究としては、アメリカのcommunity callegeの職業教育の問題点と、イギリスのmanpower Services Commissionによる失業対策としての職業訓練をとりあげたが、さらに資料収集が必要である。-以上-
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 元木健: 生涯教育政策と社会教育 日本社会教育学会年報「日本の社会教育¨第30集. 164-173 (1986)
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[Publications] 三浦嘉久: 鹿児島県立短期大学紀要. (1987)
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[Publications] 宮坂広作: 東京大学教育学部紀要. (1987)
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[Publications] 田中萬年: "わが国の職業訓練カリキュラム" 燭台社, 434 (1986)
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[Publications] 山口眞: "A Cross-cultural Study of Women's Vocational Aspirations and Education in England and Japan" (財)私学研修福祉会, 181 (1986)