1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61301042
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
所 理喜夫 駒沢大, 文学部, 教授 (30052418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 健一郎 成城大学, 文芸学部, 助教授 (70166990)
長谷川 伸三 小樽商大, 商学部, 教授 (50002994)
宮本 袈裟雄 武蔵大学, 人文学部, 教授 (40015889)
葉貫 磨哉 駒沢大学, 文学部, 教授 (50052444)
杉山 博 駒沢大学, 文学部, 教授 (00013235)
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Keywords | 三河松平氏と徳川将軍家 / 国人領主制 / 江戸幕府創業史 / 江戸幕府職制 / 幕閣の構造 / 近世前期の農村構造 / 村と宮座 / 村落構造と分附記載 |
Research Abstract |
総合研究の目的を達成するため、7月に一回在京の研究分担者会議を開いて、研究目的・計画の徹底をはかり、出席できなかった遠方の研究分担者とは、研究代表者が適宜に連絡、直接面会して、研究計画にもとずき実施した。その調査実績は、1.東京での調査研究活動,2.地方における関係調査の二点に総括し得る。第一点に関しては『寛政重修家譜』(公刊本)・『徳川実紀』(公刊本)からの幕府職制関係史料の蒐集と、岡崎市史・豊橋市史(公刊本)による三川関係中世古文書のカード化、さらに国立公文書館内閣文庫架蔵史料を調査した。前者は所・杉山・木槻・広瀬・久保田が、後者は久保田・広瀬・所が大学院学生等を調査補助員に任じ、指導監督した。第二点は(1)滋賀県野洲郡中主町,(2)イ愛知県新城市,ロ北設楽郡稲武町,ハ豊橋市,ニ岡崎市,(3)イ茨城県水戸市,ロ那珂郡東海村の調査である。(1)は所・宮本・葉貫・宮島・小暮が同町安治区有文書と民俗調査(2)イは広瀬・小暮が新城市立図書館架蔵の近世地方文書,ロは所・長谷川・吉原が同町古橋懐古館架蔵文書調査,ハとニは所・久保田・広瀬・有元が岡崎市史編纂室・豊橋市史編纂室架蔵古文書・マイクロフィルム調査、(3)は所が茨城県立歴史館架蔵文書、さらに東海村周辺の水戸藩地方史料の調査を、適宜にそれぞれ大学院学生を調査補助員に委任して調査した。 上記の結果、第一点に関しては『寛政重修諸家譜』などの公刊史料からのカード化は八割方完了したが、未刊史料調査の面では内閣文庫にも著手したばかりであり、なお多年を要することが判明した。第二点においてはなお検討を要するが(2)ハ・ニでは中央学会に未紹介の中世史料を発見するとともに、同イでは初期徳川検地の一特色とされる分附記載の内容、(1)では中世から近世初頭の村落構成員と宮座の内容等の分析において、通説を批判し得る新知見を加えつつある。
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Research Products
(1 results)