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1986 Fiscal Year Annual Research Report

自然観・環境観に関する科学史的考察

Research Project

Project/Area Number 61301085
Research InstitutionOsaka Kyoiku University

Principal Investigator

鈴木 善次  阪教育大, 教育学部, 教授 (10035165)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 忠  東北大学, 文学部, 助教授 (60004058)
湯川 洋司  山口大学, 教養部, 助教授 (10166853)
成定 薫  広島大学, 総合科学部, 助教授 (50110466)
鬼頭 秀一  山口大学, 教養部, 講師 (40169892)
江上 生子  東京工業大学, 工学部, 助手 (80016493)
Keywords自然観 / 環境 / 歴史的分析 / 比較文化 / 生態系 / 科学と社会
Research Abstract

本年度は、各分担者において資料の調査・収集を重点的に行い、およそ下記のような成果が得られた。
鈴木は日本での生態学の導入に関連して、ドイツにおける生態学やそれに関連する思想などの動向を調査した。主として19世紀に焦点をあてたが、それには当時のドイツにおける自然破壊の状況が密接にかかわっていること、また自然を統一的に捉えるドイツ自然哲学の影響が見られた。江上はイギリスの生態学者の中でも、まだ十分歴史的に考察されていないタンスリーに関する資料を入手し、生態系概念が形成された過程を分析している。これを中心にイギリス人の環境観・自然観の特色を調査していく。
鬼頭はアメリカ,イギリスに足を伸ばし、関連する資料を収集してきた。主として科学と社会とのかかわりに焦点をあて、1960年代にみられたエコロジー運動の社会的背景、またそこにおける科学者の役割を分析しつつある。
成定は環境科学の学的形成過程に力点をおいた研究を行っており、日本での関連分野の研究者集団の分析を試みつつある。具体的には環境科学特別研究のシンポジウム参加者、『環境科学辞典』執筆者の出身分野調査を実施。
湯川は日本人の自然観・環境観を民俗学的方法から分析している。山民・海民・農民の異界観念,他界観念のあり方に注目した調査を実施。その結果、山民と海民との間には共通性が、また、これらと農民の間には著しい異質性が認められた。
吉田はアメリカの自然保護運動の流れを分析、そこには3つの伝統があること、それが1960年代後半に合流し、エコロジー運動となったことを明らかにした。また、その伝統においてレオポルドの役割と位値づけを詳しく分析した。
来年度はこれらを総合的に比較検討。

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Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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