1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61302030
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂野 昇平 京大, 理学部, 教授 (30019468)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平島 崇男 京都大学, 理学部, 助手 (90181156)
鈴木 堯士 高知大学, 理学部, 教授 (20036528)
大貫 仁 弘前大学, 理学部, 教授 (00004317)
鳥海 光弘 東京大学, 理学部, 助教授 (10013757)
原 郁夫 広島大学, 理学部, 教授 (50033824)
|
Keywords | 三波川帯 / 放射年代 / 変成相系列 / 温度構造 |
Research Abstract |
61年度の研究は、野外調査・分析作業によるデータの集積と研究集会による見解の交換を主とすることにした。 野外調査は関東山地と四国の三波川帯を中心としておこなった。関東山地では、三波川帯,御鉾荷帯と秩父帯の相互関係の解明が中心課題であり、四国においては、熱構造と地質構造との関係が中心であった。これらの研究は来年も引き続きおこなう予定である。 討論会は61年11月20,21と22の3日間、京都府周山の京都府セミナー・ハウスで開いた。討論のテーマは次の4つであった。1)三波川の年代論・堆積年代と変成年代・原岩の時代論と堆積条件の新しいデータの紹介と変成岩の放射年代が紹介された。2)地質構造と温度構造との関係。中部四国の構造についての2つのグループの見解が紹介され熱心な討論がおこなわれた。3)変形・流動論4)変成相系列また、夜間の勉強会を開き、世界各地のエクロジャイトについて紹介と討論をおこなった。討論会は新しいデータと考えかたが紹介され大変熱心におこなわれた。報告と討論は非常に高い水準でおこなわれた。参加者は良い印象をもった。討論会の成果は総研のニュースに概要を印刷し関係者に配ることにした。また62年の秋に上記のテーマについての原稿をあつめ総研究報告を兼ねて印刷することにした。
|
Research Products
(14 results)
-
[Publications] BANNO,S.: Mem.Geological Society of America. 164. 365-374 (1986)
-
[Publications] KUNUGIZA,K.;TAKASU,A;BANNO,S.: Mem.Geological Society of America. 164. 375-386 (1986)
-
[Publications] TORIUMI,M.;MASUDA,M.: Mem.Geological Society of America. 164. 389-394 (1986)
-
[Publications] HOSOTANI,H.;BANNO,S.: J.Metamorphic Geology. 4. 25-35 (1986)
-
[Publications] BANNO,S.;SAKAI,C.;HIGASHINO,T.: Lith′os. 19. 51-63 (1986)
-
[Publications] TAGIRI,M.: J.Jpn.Ass.Min.Petr.Econ.Geol.81. 260-271 (1986)
-
[Publications] ENAMI,M.: Mineralogical J.13. 90-97 (1986)
-
[Publications] ENAMI,M.: Mineralogical J.13. 151-160 (1986)
-
[Publications] TORIUMI,M.: J.Petrology.
-
[Publications] TORIUMI,M.and NODA,H.: J.Metamorphic Geology. 4. 407-420 (1986)
-
[Publications] TORIUMI,M.;TERUYA,J.;MASUI,M.;KUWAHRA,H.: Contribution to Mineralogy and Petrology. 94. 54-62 (1986)
-
[Publications] 坂野昇平: 岩石鉱物鉱床学会誌. 81. 281-288 (1986)
-
[Publications] 増田俊明: 静岡大学地球科学研究報告. 75-87 (1986)
-
[Publications] 橋本光男: "日本の変成岩" 岩波書店, 159 (1987)