1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61303014
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
片岡 健 阪府大, 工学部, 教授 (00081357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 順二郎 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40016556)
平田 彰 早稲田大学, 理工学部, 教授 (00063610)
古崎 新太郎 東京大学, 工学部, 教授 (40011209)
竹内 寛 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40043286)
寺本 正明 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60026086)
藤縄 勝彦 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (40008404)
江口 彌 京都大学, 工学部, 教授 (10027120)
原田 誠 京都大学, 原子エネルギー研究所, 教授 (90027128)
中塩 文行 九州大学, 工学部, 教授 (70037729)
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Keywords | 液膜 / 乳化液膜 / 支持液膜 / O / W / O液膜 / 液膜分離操作 / 液膜装置 / 液膜性能劣化 / 透過機構 |
Research Abstract |
乳化液膜による分離濃縮プロセスの開発研究グループにおいては、1.グルタミン酸骨格、オレイル基をもつ新しい液膜分離用界面活性剤が開発され、濃縮過程における液膜の安定性及び水分透過の防止に良好な結果が得られており、次年度の開発研究の上で大きな進歩が予想される。2.溶存クロムの連続分離濃縮操作において、新しい補助試薬として、2-ethylhexyl al-coholが発見され、濃縮度が従来に比べて飛躍的に増大することが見出された。3.撹拌向流接触塔による乳化液膜分離濃縮過程のシミュレーションが完成した。これにより液膜分離プロセスの設計指針の確立に寄与するものと思われる。4.電気解乳化における電極板として、高性能な多孔板型電極が試作された。 支持液膜による分離濃縮プロセスの開発研究グループでは、1.支持液膜の性能劣化を防ぎ、操作安定度の高い連続浸透式中空糸モジユールが開発された。2.スパイラル型支持液膜モジユールの性能評価が行われ、flame and plate型支持液膜が試作された。3.Ga-In製錬プロセスへの液膜法の導入が試みられ、従来法に比べ抽剤量,濃縮所要時間,撹拌槽容積が1/10〜1/20に減少させることに成功した。この成果は液膜分離法の実用化に極めて明るい知見である。 液膜分離技術の応用的研究開発グループにおいては、1.希土類、特にランタンの分離に、また固定化酵素によるジペプチド合成反応に液膜法をプロセスとして適用する際、必要な平衡と速度に関する研究の成果が提出され、新しい分離プロセスとして、次年度の成果が待たれる。2.従来より課題となっていた(O/W/O)液膜に対する解乳化法が新たに開発され、連続化への見通しが明るくなってきた。
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Research Products
(21 results)
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[Publications] T.Kataoka;T.Nishiki;M.Yamauchi;Yan Zhong: Journal of Chemical Engineering of Japan. 21. (1987)
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[Publications] T.Kataoka;T.Nishiki;S.Kimura: Proceeding of The 1987 International Congress on Membranes and Membrane Processes. (1987)
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[Publications] 中塩文行,近藤和生,入江仁,松本道明,後藤雅宏: 化学工学シンポジウムシリーズ. 12. 1-10 (1987)
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[Publications] M.Goto;M.Matsumoto;K.Kondo;F.Nakashio: Journal of Chemical Engineering of Japan. 20. (1987)
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[Publications] M.Matsumoto;H.Shimauchi;K.Kondo;F.Nakashio: Solvent Extraction and Ion Exchange. 5. (1987)
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[Publications] M.Harada: Journal of Chemical Engineering. 19. 196-207 (1986)
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[Publications] 原田誠: 京都大学原子エネルギー研究所彙報. 70. 49 (1986)
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[Publications] 原田誠: 京都大学原子エネルギー研究所彙報. 71. 60 (1987)
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[Publications] Katsuhiko Fujinawa: Proceeding of World Congless 【III】 of Chemical Engineering. 3. 342-345 (1986)
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[Publications] Katsuhiko Fujinawa: Proceedings Symposium of Solvent Extraction 1986. 193-200 (1986)
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[Publications] 藤縄勝彦: 化学工学シンポジウムシリーズ. 12. 75-84 (1987)
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[Publications] M.Teramoto: Journal of Chemical Engineering of Japan. 19. 419-424 (1986)
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[Publications] 今井正直: 化学工学論文集. (1987)
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[Publications] S.Kato: Journal of Chemical Engineering of Japan. (1987)
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[Publications] A.Hirata: Separation Science and Technology. (1987)
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[Publications] M.Teramoto: Journal of Chemical Engineering of Japan. 19. 469-472 (1986)
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[Publications] M.Teramoto: Sep.Sci.Technol.,. (1987)
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[Publications] 高橋勝六: 化学工学論文集. (1987)
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[Publications] M.Nakano: Journal of Chemical Engineering of Japan.(1987)
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[Publications] H.Takeuchi: J.of Membrane Science. (1987)
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[Publications] 今井正直: 化学工学論文集. 13. (1987)