1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61304004
|
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
村田 紀夫 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (90011569)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小保方 潤一 北海道大学, 遺伝子実験施設, 助手 (50185667)
小林 裕和 名古屋大学, アイソトープ総合センター, 助手 (80170348)
佐々木 幸子 京都大学, 農学部, 助手 (00026519)
高宮 建一郎 九州大学, 理学部, 助教授 (80037259)
渡辺 昭 名古屋大学, 農学部, 助教授 (70023471)
|
Keywords | 光合成遺伝子 / 光化学系I複合体 / 光化学系II複合体 / チトクロームbーc複合体 / RuBisCO / PEPカルボキシラーゼ |
Research Abstract |
1. 光化学系IIの33kDaタンパク質の遺伝子をAnacystis nidulans R2よりクローン化し,大腸菌体内で発現させることに成功した. アラスカエンドウの光化学系IIの23kDaタンパク質のcDNAをクローン化し,その塩基配列から前駆電タンパク質の構造を推定した. 2. 光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのチトクロームb/c1複合体からチトクロームbー562を単離した. さらにこの遺伝子をクローン化して塩基配列を決定し,そのアミノ酸配列を推定した. 3. c3植物において炭酸固定を司る酵素RuBisCOについて以下の実績を挙げた. RuBisCOの大サブユニットと小サブユニットのmRNAの光誘導がクロラムフェニコールで阻害されることを見つけ,この事実からこれらのmRNAの光誘導には葉緑体におけるタンパク質合成が必須であることを明らかにした. 光合成細菌Chromatium vinosumにRuBisCOの遺伝子が2セット存在することを明らかにし,さらにそれぞれをクローン化して大腸菌体内で発現させることに成功した. 耐塩性ランソウにおいて,塩適応に伴ってRuBisCOが増加することを明らかにした. 4. C4植物において炭酸固定を司る酵素について以下の実績を挙げた. トウモロコシのPEPカルボキシラーゼのcDNAの塩基配列(3335bp)を決定し,さらにこの遺伝子をゲノムDNAよりクローン化した. シコクビエのアスパラギン酸アミノアシルトランスフェラーゼのアイソザイムを解析し,その細胞内局在性を明らかにした. 5. タバコの光化学系I複合体から7種のサブユニットを精製し,N末端アミノ酸配列を決定した.
|
-
[Publications] Shinohara,K.;Minami,E.;Watanabe,A.: Arch.Biochem.Biophys.260. 452-460 (1988)
-
[Publications] Koh Iba;Ken-ichirou Morohashi;Toshiyuki Miyata;Ken-ichiro Takamiya: Journal of Biochemistry. 102. 1511-1518 (1987)
-
[Publications] Y.Sasaki;Y.Nakamura;R.Matsuno: Plant Mol.Biol.8. 375-382 (1987)
-
[Publications] H.Kobayashi;L.Bogorad;C.D.Miles: Plant Physiol.85. 757-767 (1987)
-
[Publications] Kanji Ohyama et al: Trends in Biochemical Sciences. 13. 19-22 (1988)
-
[Publications] Obokata,J.: Plant Physiology. 84. 535-540 (1987)