1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61304038
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
相沢 幹 北海道大学, 名誉教授 (70000891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 孝人 浜松医科大学, 教授 (90041847)
辻 公美 東海大学, 医学部, 教授 (30055834)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
十字 猛夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (20009997)
片桐 一 旭川医科大学, 教授 (10041823)
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Keywords | HLAクラスII抗原 / 疾患感受性 / トランスジュニックマウス |
Research Abstract |
1)インスリン依存性糖尿病とクラスII抗原の相関の機序はHLA-DRもしくはDQ抗原β鎖57番目のアミノ酸の如何で決定される。すなわちこれがAspのDR抗原では抵抗性であり、これが非Aspであると感受性であった。また感受性の遺伝様式は劣性であることが示された(相沢,片桐)。 2)polymerase chain Reaction(PCR)によるHLAクラスII抗原のタイピング法が確立された(柏木,辻)。 3)自己および同種DQ反応性T細胞のクローンサイズは大きいにも関らず、DQ抗原の発現量が少ないために、MLRへの寄与が少さいことが明らかにされた(笹月)。 4)DQW1遺伝子を導入したマウスの作成を行いその免疫応答性を変化させる事に成功した(笹月)。 5)HLA領域の広範囲に渡る遺伝子が単離され、またその遺伝子を導入した細胞により免疫し、効率的に単クローン抗体が作成された(辻)。 6)γIFNによるHLAクラスII抗原発現誘導は、Ca^<++>の流入によるカルモジュリンの活性化を介してクラスII抗原遺伝子を活性化させる。逆にクラスII抗原を既に発現している細胞ではγIFNは抑制的に作用する事が分かった(吉田)。 7)新たに特発性心筋症(中田)、特発性膜性腎症(内藤)、スウィート病(十字)、クローン病、潰瘍性大腸炎(関口)、膀胱腫瘍(井上)との相関が見にだされ、うちいくつかのものはRFLP解析により患者に特徴的なDNA断片が見いだされた。 8)腎移植患者の免疫動態のモニタリング法の解析がなされた(雨宮、秋山)。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] Aparicion,J.M.R.: Immunogenetics. 28. 240-246 (1988)
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[Publications] 秋山暢夫: 日本医事新報. 3331. 43-49 (1988)
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[Publications] Murano,F.: Transpl.Proc.20. 406-409 (1988)
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[Publications] 村上雅則: 移植. 23. 555-563 (1988)
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[Publications] Watanabe,H.: Human Immunology. 22. 9-17 (1988)
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[Publications] Nieda,M.: J.Immunol.141. 2975-2979 (1988)
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[Publications] Tsuru,S.: J.Immunol.Meth.106. 169-174 (1988)
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[Publications] Ogahara,S.: inpreparation (1989)
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[Publications] Maeda,M.: Human Immunol.21. 239-248 (1988)
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[Publications] Matsuo,T.: Ttanspl.Proc.20. 533-541 (1988)
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[Publications] Matsushita,S.: Human Immunol.22. 1-7 (1988)
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[Publications] Matsuki,K.: Immunogenetics. 27. 87-90 (1988)